映画「寄生獣」  ~可もなく不可もなく~

 映画「寄生獣」を見てきた。
1年ぶりくらいの映画だ。
マンガ「寄生獣」が、マンガ史に残る名作だけに、期待半分、不安半分というところか。
寄生獣の顔が割れて武器化するシーンを映像化するのが難しく、そこに失敗すれば、見るに耐えなくなってしまう。
だから、今まで映画化されていなかったと思うけど、SFX技術の進歩も目覚しいようで、予告編を見た限り、何の違和感も感じなかったので、見に行くことにした。

 見た感想を捻り出そうするのだけど、結果は、可もなく不可もなく、ということになってしまった。
マンガ原作は、たるみのないいい作品だが、映画にするには長い。
2部作にすると言えども、長い。
そこで、映画は、主人公・泉新一の父親をカットし、母子家庭とした。
これは、うまいアイデアだったと思う。
しかし、母子家庭にしたため、原作ではお嬢さん育ちの残る可愛らしい母親を、映画では芯の強い生活疲れを感じさせる母親にせざろうえなかった。
まあ、これも原作と異なるというだけで、さほど悪い訳ではなかったと思う。
しかし、なんだろう。
マンガでは、細かなエピソードが積み重なって、登場人物や物事に対するイメージが膨らんでいき、感動へとつながっていく。
映画では、それをかなり端折らざろうえない。
そうすると、かなり味わいが減ってしまう。
それが、不満に感じた原因だと思う。
それでも、映画は、大切なエピソードは描いていたと思うし、違和感はなかった。
けど、素晴らしいとは言えない。
原作マンガを知らない人は、どう思ったんだろう、という興味はあるが。

だから、結論を言うと、可もなく不可もなし、ということになる。
裏切られた感はない。 でも褒めるほどでもない。
しかし、次回作は見に行こうと思っている。

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