クイーンのフレディ・マーキュリーの伝記的映画「ボヘミアン・ラプソディ」 ~訴求力が凄い~

 クイーンのフレディ・マーキュリーの伝記的映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきた。

 年末なのに、今年初めての映画。
日本で今大ヒットしているそうだ。

 Queenは、1973年にデビュー、1991年にリードボーカルのフレディ・マーキュリーが死去している。
自分の青春時代に重なっているが、Queenの音楽についてほとんど知らなかった。 勿体なかったかな。
しかし、2005年にNHK-BS2にてドキュメンタリー『ロック誕生50年』という番組が放映され、偶然見た。
あまたのロックバンドが紹介されていたけど、ビートルズ以外では、Queenに衝撃を受けた。
ボーカルのフレディ・マーキュリーの背筋を反り返し気味に伸ばしながらの奇抜なパフォーマンスと印象的な音楽、それが強く記憶に残っていた。

 さて、映画だけど、ドルビーアトモスの映画館で見た。
最初、大音響で音が響いた時、こんなの耐えられないとおぞ気を揮ったが、映画が始まれば大丈夫だった。
ドルビーアトモスとは、
「サウンドが頭上を含むあらゆる方向から流れ、驚くほど鮮明かつ豊かで、細やかな深みのあるサウンドで映画館を満たします。 スクリーンに映し出されたストーリーのサウンドが周囲の3次元空間で動き回るため、自分がそのアクションの中にいるかのように感じられます。」
とのことなので、クイーンのライブシーンにはうってつけだった。

 フレディ・マーキュリーは、パキとからかわれ(パキスタン人のこと)(実際にはインド系)、それにコンプレックスも抱いていたようだが、気に入っていたバンドのボーカリストが抜けた代わりに、ボーカルとして入ったところから、運命が開ける。
その後、ロックアーティストとしてスターの階段を駆け上って行くも、結婚を約束した女性がいながらも、バイセクシャルに目覚めて、その独占欲の強いパートナーに騙されて、どん底に陥り、ついにはエイズにもかかる。 
あまり同情できない奴だ。 しかし、バンド仲間を見放して、シングルで活動した後、皆に素直に謝罪して、バンドを再結成したシーンは好感が持てたかな。
そして、最後、1985年に行われた20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴエイド」で伝説的パフォーマンスを繰り広げる。
一人の人間のドラマとして見れば、さほど凄い映画ではないけど、そこにクイーンの音楽が載ってくると、俄然聞き入って来る。
そんな映画。

ボヘミアン・ラプソディの歌詞が流れる。
「ママ たった今、人を殺してきた
あいつの頭に銃口を突きつけて
引き金を引いたらやつは死んだよ
ママ 人生は始まったばかりなのに
僕はもう駄目にしてしまった
ママ ああ ママ
ママを泣かせるつもりじゃなかったんだけど
明日の今頃になって 僕が戻らなくても
今のままで生きていって、まるで何事も無かったかのように」

ママ~という出だしがとても印象的な曲だが、こんな歌詞だったんだな。
空想で書いた歌詞とも思えるけど、映画を見ていて、魂の叫びに聞こえた。
他にも尖った歌詞が多かった。
これが、黎明期のロックだな。 

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