古賀のパスミスをチームの戦い方等で議論するバカバカしさ。

 AFC U-23選手権で、古賀太陽のバックパスのミスでボールを奪われると、DF岡崎慎がファウルを犯しPKを献上。これを決められ、U-23日本代表はU-23サウジアラビア代表に1-2で敗れた。

この件に関して、幾つかの記事が出ていて、おかしな話になってるなと感じたので、それについて。

まず、岡崎は「自分のミス」と認めつつ、
「PKのシーンは自分のミスでした。(古賀)太陽から大迫にアイコンタクトがあったと感じ、パスコースも大迫の方に向かっていたので、自分の出足が遅れて相手に奪われてしまった。すぐに大迫とアイコンタクトをしながらリカバーしに行ったけれど、最終的には自分の足が相手のかかとに触れてしまった。終盤の時間帯にあんなミスをするのはディフェンダーとしてあり得ないこと。これからプロとしてやっていく以上、2度と同じミスをしてはいけないと感じています」

田中碧は
「あのシーンは日本の3バックに対して相手が3人の選手を当ててきていました。選手間で話し合いながら僕が高い位置を取ることは意図してやっていましたが、勝ち点1を確実にとるためには僕や駿汰くんがディフェンスラインに入って4バックを作り、数的優位の状況を作るべきだったと思っています。もちろん結果論ですが、自分がそういった判断をしなければならなかった。すごく悔しさがありますね」

出した本人の古賀は
「僕としてはマコに出したつもりだったけど、明らかにずれてしまった」と言い、岡崎は「自分的には太陽からサコ(大迫)に目が合っていると思っていて、パススピードが緩かったので自分かなと思ったけど、球筋が大迫選手の方だった」と認識の違いがあった。大迫は「太陽君のパスはマコ君(岡崎)だと思って、僕はマコ君から受けようと思って少し下がって時間を作ろうと思った」と3人の連係がかみ合わなかった。

これらの記事を読んだ後、ビデオであの場面を繰り返し見直してみた。
記憶の中の印象とかなり違った。
古賀からのパスがとんでもなくずれたと記憶していたが、とんでもないズレではない。
しかし、古賀は蹴る時、岡崎を見ていないと思う。
この辺にいるだろうと思って、蹴ったんだと思う。 サイドキックなので、キックミスでもないだろう。
苦し紛れにそうする時はあると思うが、そこまでのプレスはかかっていなかった。
受け手を見て蹴るという初歩的なことが出来ていなかったということ。
だから、岡崎も古賀から見られてなかったので、「太陽から大迫にアイコンタクトがあったと感じ」たんだと思う。

次に、岡崎について。
岡崎は、その時、センターサークルの少し手前ぐらいの高い位置にいた。
GKからかなり離れている。 それなのに、大迫に出したと勘違いするのは、勘違いも甚だしい。
サウジのFWの位置もかなり離れていて、岡崎が普通に反応していたら、問題なかった。

二人のミスであって、田中碧が言うみたいな、守るか攻めるかの話では、決してない。
守るか攻めるかの話をしてもいいが、このプレーとは、切り離して議論すべきた。
どうすべきかという話を、レベルの低いプレーに合わせてたら、話にならない。
あの状況でミスるなら、代表レベルでないということだと思う。
DFにとっては、つらい話だけど。

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