U-19日本代表、誰が出ても勝てる。　日本5-0イラク。

　AFC U-19選手権インドネシア2018のグループリーグ第3戦、U-19日本代表は、イラクと対戦した。

日本の出場メンバー。
久保は休ませると思ったんだが。
システムは、4－4－2。　最後、3－4－2－1にした。
イラクは、AFC U-16選手権の準決勝で2-4で負けた相手。
その時、イラクFWダウードにハットトリックを決められていた。
U-16とは思えないフィジカルをしていた。　さらに前線から猛然とハイプレスをかけてきたんだが、後半になってもその体力が落ちなかった。　年齢詐称があるんじゃないかと疑ったよ（記事）。
今回、そのダウードは選ばれていなかった。　どうしてなんだ？と思ったよ。
それに関して、次のようなニュースがあった。
「イラクサッカー協会は、8月1日から開幕する西アジアサッカー連盟主催大会に出場予定だった代表選手23人のうち数人に年齢詐称が発覚したと発表し、すぐに代表チームのスタッフを解任した。
IFAは来月の第18回アジア競技大会（18th Asian Games、Asiad）に出るU-19代表の選手たちは年齢が正確であることを確実にすると述べている。」
どうやらこの件で、ダウードが外れたんじゃないかと疑われる。
ネットでは、AFCU-16選手権で優勝したイラクの最優秀選手だったムハンマド・ダウードは当時20歳だった(今では22歳)　というコメントがある。　これは、許せない話だよな。　10年間ぐらいの出場停止をくらわせるべきだよ。

　さて、試合だが、前半3分、いきなり大ピンチを迎える。　FKからの跳ね返りを背走しながら拾った瀬古が中途半端なバックパス、それをカットされ、カウンターを喰らう。　一気に持ち上がられ、並走していたフリーの選手にパスを出される。　その選手が軽くワントラップした瞬間にGK大迫が距離を詰め、1対1のシュートを足に当てて、防ぐ。　ビッグセーブだった。
ワントラップした瞬間に詰めるという素晴らしく機敏な判断だった。　その後も大迫は随所に正確な判断をしていて、特に前への飛び出しに優れていた。
瀬古は初戦のPKを与えたプレーといい（自分はGK谷が悪かったと思っているが、選手や世間は瀬古のミスと判断していたみたいだけど）、致命的なミスをしたなあ。　期待の選手なんだが、今回は信用を無くしていそうだ。
前半11分、ロングフィードを受けた原がボールをキープして後ろへはたくと、久保はドリブルでPA内右奥に侵入し、ゴール前へパスを出す。走り込んだ滝がヒールシュートでゴールに流し込んだ。　1－0。
さらに、前半27分、滝が左サイドから中に持ち上がり、オーバーラップした荻原へパス、その荻原のマイナスのグラウンダーのクロスを走り込んだ久保が意表を突いたスルー、フリーの田川が冷静にゴールに流し込んだ。　2－0。
前半34分、今度は石原の斜めのグラウンダーのパスを田川がスルー、受けた原が落ち着いて低い弾道のシュートを決めた。　3－0。
3点リードで前半終了。
最初の大ピンチ以外、日本がボールを支配していた。

　久保が削られまくっていたので、後半早々から交代かなと見ていたけど、交代はバーに当てた惜しいシュートの後の後半15分だった。
後半33分、斉藤光のCK、良質なクロスを送ると、ニアサイドに原が飛び込んで、ファーに流し込んだ。　4－0。
正確なキックと原の高さが目立った。　ゴールキックに対しては、原はあまり競り勝ててなくて、背が高いけどヘディングはダメだなと見ていたんだけど、このヘディングは良かった。
後半40分、瀬古から荻原へ自陣から正確なロングフィード。　荻原が中に切れ込んで裏へスルーパス、斉藤光が抜け出してさらにドリブルで交わして、右足を振り抜いてゴール。　自分の型を持っているよ。　これで5-0。
このまま、試合終了。　入れ替えたメンバー達でイラクを圧倒した。
AFC U-16選手権2016を優勝したイラクの面影はなかった。　やはり年齢詐称だったな。

　このチームは粒揃いだな。　　攻撃陣はハイレベルで。
大迫は、判断力に優れたいいGKだな。　
左SBの荻原は、なかなかスピードがあっていい。　浦和で少し出た選手だけはある。
瀬古は、致命的なミスをやらかしたが、自陣から結構正確なロングフィードを出していたみたいだ。　自分は見逃したけど。
左SHの滝は、活きのいいプレーをしていた。
齊藤 未月は、なぜかファウルをよく取られるね。　そんなに雑にプレーしているようにも見えないけど。　ボランチの位置でよくファウルを取られるのは、マズい。
FW田川は、迫力あるプレーが少し出て来た。　バーに当てたシュートなど、振り抜いていて、らしさが出ていた。
トーレスと金崎が来る前は、鳥栖でFWで出てたんだから、もっとやれるはずだ。

　今日の試合で、GK若原以外全員起用した。　大体選手のことがわかってきた。
そこで、来年のU-20 WC出場をかけた準々決勝のメンバーを予想してみよう。

GKは、谷でも大迫でもいいと思う。
ただ、大迫のプレーに何となく少し軽い印象を受けるので、谷の方がいいかも。　何となくだけどね。
CBは、橋岡は決まり、もう一人はやらかしている感があるけど、瀬古かな。　
三國はドリブルで何回か抜かれてるからね。　フィジカルだけじゃねえ。
左SBは、東より荻原を選びたい。　スピードがある分。
右SBは、人材がいない。　守備重視で菅原を。
ボランチは、伊藤 洋輝と齊藤 未月で。　ただ、藤本 寛也でもいい。
左SHは、安部 裕葵で決まり、右SHは、久保 建英か郷家かで迷う所。　郷家は攻守に良くて、運動量があるから捨てがたい。
久保はFWで起用。
FWは、久保・宮代・斉藤 光毅・田川の4人で途中交代も入れて使ったらいい。
正直この強力攻撃陣を抑えられるチームがあるとは、思えない。
インドネシアは、見たことないけど、東南アジアで主流のボールを繋いでくるチームだろう、タイには負ける程度の。
負ける要素がないね。　相手ホームでDFが何かやらかして先制されたら、少し厭な雰囲気になるが、それでも圧倒的な攻撃陣が燃えるだけだろう。　ま、こういう油断が危ないぐらいかな。