東口あれこれ。

 ガンバのGK東口に関する興味深い記事とTVを見たので、書きたくなった。
それと、
27日の広島戦で18年W杯ロシア大会日本代表のGK東口順昭(34)は、J1通算300試合出場を達成。GKでは楢崎正剛(631試合)らに続く史上7人目の大台とのことで。
(この記事は、金曜日にアップしようと思っていたのだけど、遠藤保仁の磐田への移籍の話が出てきたので、何となく辞めた)

おめでとうございます。
あと、50試合くらいで5位にはなれそう。
後ろに谷晃生が控えているので、どうバトンタッチしていくか、悩むだろうね。
浦和は、西川に代えて、鈴木彩艶をとっとと抜擢すべきと思うけどね。 少なくともレンタルに出すべき。 鈴木彩艶は日本史上一番のGKになる可能性が高いからね。

大阪・高槻市生まれでG大阪ジュニアユース出身。新潟を経て14年からG大阪でプロ生活を再スタートさせた。新潟時代は試合ではなくファンイベントで右膝を負傷。過去5度も手術を経験してきた。「大けががあったから、自分を律することができた」。3冠を獲得した14年度の黄金時代を築いた守護神は、今季もフル出場中。まだまだ元気だ。

ファンイベントで右膝を負傷とは、恥ずかしいな。 新潟に迷惑かけまくりじゃないか。
いつか恩を返さないとね。

本題の前に、昔話。
東口については、そこそこいい選手というイメージを持っていた。
凄くいい選手とは思っていなかった。 3冠の時でもね。 DAZN前は試合をあまり見れていなかったというのはあるのだが。
時々いいセーブをする感じで。
ハリルの時に日本代表に選ばれて、いいプレーを出来ず、チャンスを物に出来なかった。
2・3点取られた時があって、素晴らしいシュートで止めれなくてもしょうがなかったんだが、反応が売りだったから、1本は止めないとダメだった。 それでレギュラーを取れなかったのが、残念だったな。

東口に特に注目し出したのは、一昨年の残留争いをしている時。 もの凄い気迫と集中力でゴールを守っていた。
何本スーパーセーブをしたかわからない。 降格の危機を防いだのは、東口と言っても過言ではない。
2018年9月に「ガンバ、完璧・東口で4連勝。 G大阪1-0広島。」という記事で
「最近は、毎試合注目して見ているけど、今日のプレーは完璧だった。 特筆もの。
東口は、正に日本代表のGKに相応しくなった。
日本でプレーしている以上、もうガンバで毎試合日本代表のゴールを守ってるつもりで真剣にやらないと、レベル向上は望めない。 それぐらいの気持ちでプレーして欲しいよ。」と書いている。
これは、真意がうまく書けてないけど、さらに成長するのは無理なくらいいいプレー。 成長するには、代表のゴールを守っているくらいの集中力を持続させないと無理。 それを何とか実現してということ。

2019年には、「ガンバ大阪の選手評価2019(GK・DF編)」で
(GK東口順昭)
「守備に関しては、安定感があるし、単に防いでいるだけでなく、シューターにプレッシャーを与えて防いでいたのも感じた。 守備に関しては、文句なし。 替えが効かない。
去年の降格争いの時の、神がかったようなセーブを連発していたのに比べると、落ち着いてしまった。
あの時のハイな心理状態は、長く続かせることは無理なんだろうな。
宮本監督は、GKを含めた後ろからのビルドアップをしたいんだろう。 東口から何とか展開しようとしていたが、キックが下手だった。 どこに出すかの判断もまずかった。 この点に関しては、もっとレベルアップして欲しい。」
と書いている。

昨年も良かったけど、一昨年ほどではなくて、落ち着いてしまって、人間のメンタルとしてはしょうがないなという印象だった。
今年は、普通のメンタルでもとてもいいプレーが出来ている印象だ。 さらに成長している。
相手選手も東口相手にゴールを決める難しさを感じていて、シュートを強めに打ってるし、コースを狙っている感じがする。
だから、シュート精度も落ちている。 相手に心理的にプレッシャーをかけているね。
今年の圧巻は、神戸の古橋の素晴らしいシュートを2本弾き出したプレーだね。 あれは、凄かった。

さて、本題。
まず、ガンバTVで、8月の月間ベストプレーのコーナーで、東口が自分のプレーを解説していた。
ベストプレーとして挙げていたのが、横浜FC戦のクロスからのヘディングシュートの対処だ。
あれは、斉藤光毅のヘディングシュートが東口の正面に飛んできて、ラッキーという印象だったんだが。
クロスに前に出ようとして、やめて下がって、下に来たボールを腰を落として止めて、とりあえず誰もいない所にボールを落として、セカンドを回収したという解説。 これは、素人にはわからん話だな。
どうみても、正面にきてラッキーだもんな。 前に弾いて、蹴り込まれようなら、何やってんだという話。
古橋のシュートを防いだのをなぜ選ばなかったのか? 企業秘密てんこ盛りだったんだろうな。
これは、素人には一生判断出来ないだろうけど、へえ~という話だった。

そしてこれが一番気になった話。
「G大阪守護神、2年間の“大改革”で得たものとは?」という記事。
日本代表にもコンスタントに選出されていた東口は、18年にロシア・ワールドカップ(W杯)メンバーに選ばれた。その勝負の1年が始まる前、18年の開幕前にG大阪の松代直樹GKコーチからある言葉をかけられていた。

「現状維持か、代表レギュラーどちらを選ぶ? このままならロシアのメンバーには選ばれると思う。でも、ここから課題克服に取り組んだら不安定になるかもしれない。もしかしたら、ロシアには行けないかもしれない。それでも、現状維持なら下との差は詰まっていく。下からの追い上げを突き放して挑戦するか、どうする?」

 その時、東口は迷わず「新たな挑戦」を選んだ。課題は、攻撃参加とポジショニング。東口は、身体能力が高く瞬時に反応ができる。だが一方で、反応できてしまうがゆえに細かいステップワークがなく、スプリント回数が増えていた。スプリント数が増えることで3手先、4手先を考えることもなかなかできず、有効なパスの選択肢が減っていた。
 その課題を克服するため、東口は松代コーチとともに”改革”に取り組んだ。まず、練習を一新。シュートキャッチの練習は自主練習程度で済ませ、常に実戦的で判断が求められるトレーニングに変更した。東口自身、最初は戸惑いもあったという。

「ただただシュートを打ってGKがキャッチしてシュートストップするだけじゃなくて、相手を意識したポジショニング、試合につながるような練習をやっている。戸惑いはありましたね。GKとしては特殊な練習をやっていたから。フィールドプレーヤーのような。最初は戸惑いもあったし、『できへんな』と思うこともありました。でも、できないストレスがあるなかで新しいことに取り組むのは嫌いじゃないので、割と楽しくできた」

 練習からフィールド選手の“一員”のように参加し、ビルドアップを意識。普段のGK練習は選手とGKコーチ合わせて4人ぐらいで行うが、ほとんどを実戦的にこなしていく。集中力、一瞬の判断、守備だけでなく攻撃のパターンをGKも一緒になって増やしていくのが特徴だ。

「練習からビルドアップを意識して、見るところを増やす。練習相手も全員でパスコースを探す。そういうところを意識しながら、いろんなところを見ながら出す場所、逃げる場所を考える。頭のほうを使うことが増えましたね。そういう練習が増えていったので、最初は難しいと感じるところもあった。徐々に慣れてできるようになってきた。去年の夏前ぐらいからビルドアップでポンポンと外してシュートまでいく回数が増えたので、ようやく手応えを感じるようになった」

長い引用になってしまったけど、この記事には驚いた。
自分もGKの練習を少なくして、フィールド選手と一緒にパス回しの練習をしたらいんじゃないかと思っていた。
普通のGKの技術はもう高いレベルにあるので。 ただ、練習しなかったら落ちるだろうから、あまりパスの練習はしてないんだろうなと思っていた。 だって、パスミスが凄く多いんだから。
だから、2018年から練習していたのに驚いた。 2年前に先見の明があった松代GKコーチと決断した東口に驚く一方、まだ上手くなっていないことに逆に驚いた。
ただ、練習して自信を持っているから、どんどんパスにトライして、ミスも目立っているんだろうな。
この前、FKも蹴るキックの名手の西川が失点に繋がるパスミスをしていたから、あんまり目くじら立てるのも酷な話なんだろうけど。
広島戦で倉田に素晴らしいロングパスを通して、得点の起点になった。 あれは、大きかった。
練習の成果だな。 今後も増えてくるといいんだけど。
ああいうパスが通ると、受け手も意識するようになって、フリーのポジションに動くようになるだろうから、相乗効果が期待できる。
東口は攻守に活躍するスーパープレイヤーになるかもね。

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