ガンバ、昨年の借りを返す勝利。 G大阪2-0神戸。

 J1第7節、ガンバ大阪はアウェーでヴィッセル神戸と対戦した。


出場メンバー。

因縁の試合。 昨年、降格争いの原因となった相手だ。 やっつけなければならない相手。
もっとも、そう思っていたのは、自分だけだったみたいだ。
選手にいつも以上に気合の入った選手は見当たらなかった。

前半、ガンバが前からプレスをかけて、マイボールにして、ボールを支配する。
しかし、決定機は作れなかったかな。
脚を滑らす選手が多かったし、トラップがぴたりと収まらなかったため、素早く攻撃することが出来なかった。 かなりスリッピーだったのかもしれない。
前半4分、宇佐美の鋭いCKが、フリーのキムヨングォンの頭へ。 しかし、ヘディングシュートを枠の左へ外す。 相変わらず、ヘディングが下手だな。
途中から、今度は、神戸がボールを支配する。
やはり、組み立ての中心は、イニエスタ。 そして、古橋。
あと、ドウグラスも強力なんだけど、覚醒した三浦がきっちり抑え込んだ。
あのドウグラスが、試合から消えてしまい、後半25分に交代に追い込んだんだから、大したもんだ。
前半40分、古橋がPA左から鋭いシュートを放つも、東口が弾き出した。
隅に飛んでたけど、東口ならきっちり弾き出せる状況だった。
前半は、0-0で終了。

もっと、打ち合いになるかと思ったら、面白みに欠ける固い試合になった。
昨年が、点の取り合いになったので、その反省からか? グラウンドがスリッピーだったからか?

後半、またガンバがボールを支配する。
前からのプレスが効いていた。 小野も相手DFにプレスを掛けるようになって、3人で相手3人にかけたので、奪えるようになった。 解説の加地さんの受け売りだけど。
それが実ったのが後半17分、高尾が敵陣中央右からPA左へ斜めに鋭いグラウンダーのパスを供給。そこに走り込んだ小野が、浮かし気味のシュートをゴール右に決めた。
小野の軸足に当たったみたいで、ラッキーだった。 インタビューでヘロヘロになっていたと答えていたね。 高い技術に自負のある小野としては、照れがあったのかな?

ここからまた、神戸がボールを支配する。
72分、PA手前で中に切り替えして、田中がシュート。 東口は余裕を持って、しっかりキャッチング。
75分、イニエスタがDF裏へ絶妙のパス、古橋が抜け出して、強烈なシュートを放つが、東口が凄い反応で弾き出した。 ビッグセーブ。 加地さんは、やまをはったんだろうと言っていた。そうじゃないと反応出来ないと。
79分、ライン際からの田中の鋭い折り返しを、古橋がよく反応してヘディングシュート、ゴール左上隅に飛んだが、またもや東口が驚異的な反応で、ボールを弾き出した。
この3本目のシュートは、かなり難易度が高かったと思う。 速い折り返しに古橋もよく反応してのヘディングシュートだから、シュートのタイミングがわからない。 何かボールが飛んできたから、本能で反応したという感じだ。 見てる方も何だ?という感じだったからね。

何とか凌いでいた85分、左サイドにまで進出していた井手口が何のことはないパスをダイレクトで中央に送ると、それを受けた宇佐美がワントラップして、素早く豪快なミドルシュートを決めた。
スーパーミドル。 よしっと思わず拳を突き出したゴールだった。
宇佐美のキックの精度とスピードは驚異的だね。
試合を決めた。 このシュートで少しは去年の溜飲が下がったかな。
流石に、このまま2-0で押し切った。

東口がMVPだね。
古橋の素晴らしいシュートを2本止めたのは、流石の一言。 一昨年の残留争いの中、鬼神の如くシュートを止めまくって、孤軍奮闘していたのを思い出させるプレーだった。
三浦が覚醒したので、よりボールに対して集中できる状況にあるのが大きいのかも。

これまでずっとパスの精度を欠いていた高尾だけど、ゴール前に走り込んだ小野にぴたりと鋭いパスを通してみせたのは、良かった。 これで自信を持ってくれると心強いんだが。
小野が点を取ったのも大きいね。 ま、技術があるから当然だけど。
ガッツがあるからいいよね。 ガッツが守備をさせているという感じだし。
藤春を巧く使えるようになったら、倉田なみになるな。
福田が、酒井とやりあっていたのが面白かった。

決して、いい試合内容が出来ている訳ではないけど、これで4連勝。
何と2位に浮上した。 望外の結果だね。
三浦の覚醒と東口の安定感のお陰だね。 
後は、攻撃陣の決定力。 そんなに崩せている訳ではないけど、個の決定力が高い。
他チームに比べて、シュートの精度が高い。 宇佐美だけでなく。
ガンバはこれから良くなっていくのに、2位なんだからなあ。
次は、完勝を続けるフロンターレ。 実力は抜けている。
4-3-3にして、マンネリ感を脱したのが大きい。
ここに勝ったら、大したもんだけど、なぜかガンバはフロンターレに相性がいいんだよね。
残留争いをしている時にも、不思議とフロンターレに分けたり勝ったりしていた。
昌子が復帰出来ていると、面白いんだけど。

神戸のフィンケ監督は、ガンバをダークホースと言っていたな。 失礼な奴だ。
まあ、以前の宇佐美とか井手口を知らないんだろうけど。
古橋は相変わらずいいねえ、というかさらに成長している。
神戸に移籍してきて、初めてプレーを見た時、キレがあるいい選手だなと思ったけど、化けてきている。
スピードがあるのは、勿論、試合最後までスプリントするスタミナもあるんだな。 驚いたよ。
シュートの精度も高かった。 決定機では、全て枠に飛ばしたからね。 東口だから防げたようなもんだ。
イニエスタは、今日の出来は良くなかったな。 FKを2本とも壁にぶつけるし、CKの精度も欠いた。
連戦の疲れからだろう。
しかし、点を取られてからは、鬼のようなパスを通してきたね。 負けん気がそうさせるんだろう。
流石だね。 巧いのは凄いとわかっているんだけど、勝とうとプレーしてくる根性もさすがだ。 去年の試合でも感じた。
超一流だね。 そこが並みの外人と違う。
山口蛍が珍しく試合から消えていた。 あの運動量を誇る選手がねえ。 セレッソ戦の余波かな。
CBの大崎が安定感があって、良かったねえ。 一昨年徳島ヴォルティスから移籍してきた選手みたいだ。
J2からでも、どんどんいい選手が出てくる時代になったねえ。

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