奥穂高岳    2010/08/09-11

 上高地の奥穂高岳に登った。山小屋2泊の長丁場である。前日は、高山に泊まり、平湯の駐車場に車を停めた。ここから上高地直通のバスが出ていて、25分ほどで、上高地に到着、のつもりだったが、手前の大正池で下車。大正池から歩くことにする。大分前にも観光で来たことがあるので、ここの美しさは織り込み済みである。大正池から梓川に出る。昔来た時は、そのエメラルドグリーンの水の美しさに目を見張ったものだ。今回は、日差しが薄いせいか、それほどでもない。梓川は、美しい川である。水の透明感は絶品であるし、何より川べりの木々のたたずまいが美しい。ヤナギであろうか。川べりを歩き、時には、林の中を歩いて、河童橋に到着。食堂で昼飯を食べる。時間があるので、ゆっくりゆっくり歩いて、明神池に寄って、横尾に到着。横尾山荘で一泊。ここは風呂があるのがいい。
 2日目、朝のんびりしていると、台風が朝鮮に近づいている影響で昼から雨になるらしいと聞く。急ぐことにする。左手に屏風岩を見ながら、すがすがしい朝の中、ゆるやかな登りを歩いていく。やがて、本谷橋に到着。冷たい水でのどを潤す。やはりうまい。ここから少し勾配がきつくなる。途中、雪渓を歩いて、涸沢ヒュッテに到着。本来なら、ここで穂高連峰を見上げることができるのだろうが、残念ながら霧で見えない。パノラマコースを歩く。少し花が咲いているが、雪が多く残っているせいか、花畑といえる代物はなかった。
雪渓を横切り、ザイテングラードと呼ばれる岩稜を登っていく。きつい。雨がふったりやんだりするのがうっとうしい。やっと、穂高岳山荘に到着。雨がうっとうしいので、とっととチェックインする。今日は混むので、2人で布団一つになりそうと言われて、げんなりする。部屋に入ると、自分の番号は、梯子を登った中二階と狭く、こりゃたまらん。しかし、結局、この部屋は一人で布団一つになって助かった。他の部屋はごった返していたが。ここで休む気になれなかったので、休憩所で晩飯までぼーっと過ごした。雨のせいで、続々と登山客がやってきて、ごった返す。せっかく山にやってきて、5時間も山荘でぼーっと過ごすなんて勿体ない。
 3日目、霧がすごいが、雨は降っていない。山荘横の岩を登っていく。40分ほどで、奥穂高岳山頂に到着。残念ながら、何も見えない。2泊3日の山登りでこの始末とは。ついてない。下山することにする。山荘に下り、ザイテングラードを降りたところで、雨が降り出した。うっとうしいことかぎりない。涸沢ヒュッテで、カレーを食べる。歩いていると、雨が止む。蒸し暑いので、コートを脱ぐと、しばらくして、また降り出してくる。その繰り返しで、疲れ倍増。やっと横尾に到着。ここで、2日目の朝天気を教えてくれた人と偶然遭遇。四方山話が少し弾む。ここから上高地まで約3時間、ノンストップで歩いた。とても疲れた。トイレで着替えて、バスに乗り、平湯へ。温泉につかって休んでから、高山に向かった。

(コースタイム)
1日目:大正池9:05 → 上高地 → 明神 → 徳沢 → 15:00横尾
2日目:横尾6:15 → 7:10本谷橋7:20 → 9:10涸沢ヒュッテ9:30 → 10:45ザイテングラード下 → 12:30穂高岳山荘
3日目:穂高岳山荘6:15 → 6:55奥穂高岳山頂7:05 → 7:45穂高岳山荘7:50 → 10:05涸沢ヒュッテ10:25 → 12:15本谷橋12:35 → 1:35横尾1:50 → 4:40上高地

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     大正池と穂高連峰        梓川と焼岳

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       梓川          ウェストン碑

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     梓川と奥穂高岳       明神橋

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        明神池          梓川

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            屏風岩             南岳

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          涸沢小屋          涸沢の花畑

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       屏風の頭         穂高岳山荘南の岩山

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       穂高岳山荘       奥穂高岳手前から西

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     奥穂高岳山頂    奥穂高岳山頂

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ザイテングラードから東

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