ラグビーW杯決勝、ニュージーランドが優勝、世界最高峰の闘いだった。

 ラグビーワールドカップ2015決勝、ニュージーランド対オーストラリアの一戦が行われた。
隣国同士の決勝は初めて。
両国とも、史上3度目の優勝を目指す。

 前半は、PGの決め合いで、NZ 9-3 AUS。
SOダン・カーターの矢のような正確なキックが凄かった。
五郎丸より2段くらい上のレベル。
NZの素晴らしい連続攻撃、それに対するAUSのラックでのボール奪取力。
とてもハイレベルな攻防戦だ。
そして前半終了間際、NZがバックスの展開でクロスと飛ばしパスを織り交ぜた展開プレーで、見事なトライ。
ゴールも決めて、NZ 16-3 AUS で前半が終了。

 NZの攻撃力が凄い。
パスにスピードがある。
それに、スローフォワードぎりぎりのパスを通してきて、相手が目前に迫る中でのプレーで、ノックオンもしないし、さらにパスをしたりする。
世界最高峰のプレーは、一味も二味も違う。

 後半早々、ノヌが見事に抜け出して、トライで、NZ 21-3 AUS。
勝負あったかに思えた。
しかし、NZのFBがシンビンで10分間の退場、これで流れが変わった。
最後方の守備のかなめFBがいないことをついて、AUSがNZ背後へのキックと展開ラグビーで攻めに転じる。
モールからのトライとバックスの展開によるトライで、NZ 21-17 AUSと、4点差に迫る。
どうなるか、わからなくなってきた。
ここで、NZのFBがシンビンから戻ってきて、一進一退の攻防となる。
そんな中、ビッグプレーが出る。
NZのダン・カーターが攻めの連続プレー中のごちゃごちゃとした中、少し距離があったが、ドロップゴールを蹴って、決めたのだ。
全く意表を突いたプレーだったし、難しいキックだった。
これで、NZ 24-17 AUS。
NZに流れを引き戻すビッグプレーだった。
この後、ダン・カーターがまたもや中央付近の遠い距離からPGを決めて、突き放す。
ダン・カーターのキックは、神がかっていた。
最後、NZがターンオーバーからトライを奪って、ダメ押し。
そして、NZ 34-17 AUSで試合終了。
ニュージーランドの優勝。

 ニュージーランドのハイレベルなラグビーに心酔した。
オーストラリアのこれもハイレベルな防御力を突破した攻撃力は、見事な一言だ。
日本より展開スピードも速いし、日本の相手を止めるだけのプレーと違って、止めた上でボールを奪うことまでやろうとしているプレーぶりが、凄い。
日本も強くなったが、まだ数段ニュージーランドが上だと感じた試合だった。
けど、準決勝でニュージーランドは、日本が勝った南アフリカ相手に2点差でやっと勝ったんだよね。
そういう意味では、近づいているのだが。
日本がワールドカップで優勝するとしたら、サッカーとラグビー、どっちかと聞かれたら、何とも言えない所があるけど、やっぱりサッカーかな。
サッカーは、世界のトップレベルにぶち当たって、もがいている所。
ラグビーは、やっと世界のトップレベルにぶち当たった所だから。

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