日本ボクシングが世界チャンピオンラッシュだ。

 12/30、31日とボクシングの世界タイトルマッチがこれでもかと行われた。

まず、
(1)ミドル級10回戦。
村田諒太(WBO・IBF同級3位・帝拳) vs × ブルーノ・サンドバル(元WBC米国同級王者・メキシコ)
これは、タイトルマッチではないけど、金メダリスト村田諒太の試合だから。
3ラウンドKO勝ち。 世界前哨戦を無敗のまま突破した。
いよいよ、次は世界タイトルマッチになりそう。
ミドル級は、世界の強者が揃うクラス。
この重いクラスでチャンピオンになれば、日本人としては大したものだ。
竹原慎二以来となる。
村田のスタイルは、日本人としては珍しい。
両腕をしっかり顔の前で構えて、相手のパンチをブロックして、交わさない。
そして、前に出て、圧力をかけ、ボディーブローで相手を削り、ストレートやフックで仕留める。
パワーボクシング。
これで、世界を取れるか?楽しみだ。

(2)IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ
八重樫東(王者・大橋) vs × サマートレック・ゴーキャットジム(IBF世界ミニマム級8位・タイ)
この試合はテレビで見た。
八重樫は好きだねえ~。
離れて圧倒的なスピードで戦う、アウトボクシングをやるかと思えば、接近戦の打ち合いも辞さない。
この両方のスタイルでそれぞれ勝つ試合を見て、すげ~と思ったんだが、軽量級世界最強と謳われたローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と対戦、KO負けを喫した。
この試合を見たけど、さすがに相手が強かった。
八重樫は根性を見せたけど、無理だったな。
さて、今回の防衛戦。 12ラウンドTKOで下した。
圧勝だった。 強いね。

(3)WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
井上尚弥(王者・大橋) vs 河野公平(前WBA同級王者・ワタナベ)
井上尚弥は、今日本で一番負けそうにないチャンピオン。
若いし、まだ伸び盛りだから、どこまで強くなるのか。
河野が怖がらずに接近戦での打ち合いに出たが、井上は冷静に対応。
ボディーブローで着実にダメージを与え、カウンターの左フックを一閃してダウンを奪った。
一旦は立ち上がるが、ラッシュをかけて、6ラウンドTKOで下した。
危なげない勝ち方。 4度目の防衛に成功した。

ローマン・ゴンサレスとの対戦も噂されている。
最近は、世界統一戦とか強い相手と戦おうとする日本人チャンピオンが増えてきて、その果敢な精神には、ワクワクするよ。

(4)WBO世界ライトフライ級王座決定戦
モイセス・フエンテス(同級1位・メキシコ) vs 田中恒成(同級2位・畑中)
田中恒成がモイセス・フエンテスを5ラウンドTKOで下したそうだ。
無敗のまま2階級制覇を達成。8戦目での2階級制覇は井上尚哉と並ぶ日本人最速記録だそうだ。
えらい強いな。
このボクサーは知らない。
テレビで放映したことがあるのかな?
見てみたいものだ。

(5)WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
田口良一(王者・ワタナベ) vs カルロス・カニサレス(同級3位・ベネズエラ)
相手は足を使って、動き回るアウトボクシング。 しかし、力強く打っても来る。
なかなかパンチを打ち込めず、苦戦する。
前に出て、ずっとプレッシャーはかけ続けたんだが。
田口は、どこが強いのかよくわからない。 しかし、勝つ。
試合は、判定の末、1-1(116-112、112-116、114-114)のドロー。辛くも5度目の防衛に成功した。

(6)IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
ジョナサン・グスマン(王者・ドミニカ共和国) vs 小國以載(同級5位・角海老宝石)
小國が22戦無敗22KOの王者・ジョナサン・グスマンを3‐0(115-112、115-112、115-112)の判定で下し、世界初挑戦で王座を奪取した。
これは、番狂わせみたいだ。
しかし、しっかり打ち合って勝ったみたいだから、大したもんだ。

(7)WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
ジェスレル・コラレス(王者・パナマ) vs 内山高志(同級2位・ワタナベ)
内山は強い。
内山の試合は良く見たけど、余裕たっぷりで、前に出て圧力をかけ、ボディーブローデダメージを与え、右で相手を沈める。
オーラが違う。
歴代日本人チャンピオンの中でも、かなり強いチャンピオンだったと思う。
前回、ラッキーパンチを食らって負けたように見えたんだが、今回はその再戦。
相手は、頻繁に右左にスイッチするやりにくいタイプ。
パンチも結構ある。
6Rくらいまで、相手にリードされた。
後半、ボディーブローをきっかけに巻き返すが、最後逃げられて、倒すことができなかった。
1-2の判定で敗れ、王座返り咲きに失敗した。
内山も37歳。 限界かな。

(8)WBA世界フライ級タイトルマッチ
井岡一翔(王者・井岡) vs スタンプ・キャットニワット(同級暫定王者・タイ)
王者・井岡一翔がスタンプ・キャットニワットを7ラウンドTKOで下し、4度目の防衛に成功。
第2ラウンドにもろにフックを食らって、ダウンを取られた。
しかし、左のジャブでペースを取り戻す。
そして、第7ラウンド強烈なボディで2度ダウンを奪って逆転勝ちした。
TVを見逃してしまった。 録画がなぜか3Rだけ見れた。

 今回で、日本人チャンピオン4人が防衛、2人が新チャンピオンに、内山だけが敗れた。
これで、日本人チャンピオンは7人になった。
あと一人は、「神の左」の山中慎介。
凄い人数だけど、昔はWBA,WBCの2団体しかなかったのに、今はWBO,IBFの二つ増えてるから、見かけほどではないようだが、魅せる強いチャンピオンが増えたから、そこが面白い。
日本ボクシング花盛りという感じだ。

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