一昨日の話になるけど、来年のU-17W杯出場権を獲得したU-16日本代表は29日、AFC U-16選手権の準決勝でU-16イラク代表と対戦した。
負傷していた久保建英はベンチスタート。
日本は、イラクのハイプレスに苦しむ。
イラクは珍しい4-1-3-2の布陣だった。
前にいる5人で、相手陣からハイプレスをかける戦略だった。
後半バテルだろうと見ていたんだが。
すると19分、ハイボールのこぼれ球をダウードに拾われ、そのままシュート、ボールは瀬古の足に当たってコースが変わり、GK谷の頭上を通過してゴールへ。 不運だった。
しかし、日本も反撃、29分、平川が裏へスルーパス、裏に抜け出した山田が冷静にシュートを流し込んで同点に追いつく。
さらに、42分、左サイドで山田がカットインし、相手GKとDFの間にグラウンダーのパスを送る。そこに宮代が飛び込むと、そのままボールはゴールネットに吸い込まれた。
2-1と逆転。
これで、勝ったかなと思ったんだが。
このまま、前半終了。
後半59分、日本は久保を投入する。 あまり目立たなかったかな。
それより、宮代に絶好のゴールチャンスが3度あった。
1本目は、ゴール前で浮き球をシュート。 相手GKの体に当たった。
これは、しょうがない。 あのボールを狙ってGKを外して打つのは難しい。
残りの2度のシュートをバーとポストに当てた。
惜しいと言えば惜しいが、あれではダメだ。
シュートまでに持っていく、トラップとドリブルは素晴らしくてさすがだった。
3本目のシュートなんか、後ろからのパスを前に走りながら、足の側面でボールを前にトラップして、シュートを打っていた。 凄いよ。
しかし、チャンスでの決定力がない。
どれかが入っていれば、3-1で日本の勝ちが決まっていただろう。
宮代は、第一線のベトナムで豪快なシュートを決めていた。
問題は、その次のチャンス。 ゴール前に抜け出して、フリーでシュート。
GKに阻まれたが、全然悔しそうな素振りを見せなかった。
解説の戸田も指摘していたが、こいつはダメだと思った。
普段から何が何でもシュートを決めると思っていない。
そう思ってシュートを打っていないから、いざチャンスが来た時に決められない。
気持ちが楽な時は、難しいシュートは決められるんだが。
素晴らしい技術はあるが、メンタルがダメなんだろう。
そして、67分、ダウードが仕掛け、クロスを上げる。それを逆サイドから折り返されて、シュートを決められ、2-2の同点になった。
72分、ダウードが抜け出して、飛び出してきたGK谷までかわしてシュートを打ったが、瀬古がゴールラインギリギリでクリアした。
またもや80分、ダウードが抜け出して、後ろから瀬古がペナルティエリア内でダウードを倒してPKを献上。さらに瀬古はこの試合2枚目のイエローカードで退場。
PKもゴール上左隅に決められて、2-3。
瀬古は、間に合ってなかったから、タックルをすべきでなかった。
GKに任しておくべきだった。
まあ、しかしダウードとのマッチアップ。
負けられない気持ちが強かったんだろう。 仕方がないかもしれない。
日本は、10人になって攻め続ける。
10人の方がいいじゃないかと思えるくらい。
そんな中、途中出場の中村が、ゴール前でシュート。
相手DFの手に当たった。 ビデオでその瞬間を見たので間違いない。
しかし、ハンドを取ってもらえず。
後半アディショナルタイム、またもや抜け出したダウードをエリア内で倒してPK。
しかし、これは日本DFの足にボールが当たっていたから、PKじゃないよ。
そして、PKをダウードに決められ、2-4で万事休す。
このまま、試合終了。 ベスト4で力尽きた。
インドの審判は、公平に笛を吹いていたとは思う。
しかし、技術が未熟で、ハンドを見逃し（もしくは吹かなかった）、最後のPKも間違えた。
やられたね。
そして、試合はダウード一人にやられた。
瀬古はそこそこやっていたと思うけど、菅原はちゃんとカバーできていなかったんじゃないかな。
スピードがあるという話だったんだが。
まあ、相手もプレスを2-3になるまでかけ続けていた。
驚異の体力だよ。
ずっと、連戦が続いていたのにね。
年齢詐称の話も出ているけど、怪しそうだね。
優勝して当然のチームだったが、残念だね。
UAE戦もそうだったが、宮代がチャンスにシュートを決めていれば、試合は決まっていた。
森山監督が、U16で代表に選ばれた選手は、将来皆消えているとハッパをかけているそうだが、宮代はどうなるかだね。
技術は素晴らしいだけに、猛省して頑張ってほしい。
普段から絶対決めてやると思ってシュート練習してほしいよ。 ゴン中山みたいに。
それにしても、このチームの選手は皆技術が凄い。
タッチライン際で、高く上がったボールをピタリとトラップしていた。
そういうのを何度も見た。
もしピッチさえまともだったら、ぶっりぎりで優勝していたと思う。
来年の世界大会はインドだけど、さすがに世界大会はいいグラウンドで開催してくれるよな。
なら、楽しみだ。
出場メンバーを追記。
