U-24日本代表とスペイン代表の疲弊度を比較してみた。

 東京五輪男子サッカーもいよいよ佳境に入ってきた。
準々決勝を日本・スペイン・メキシコ・ブラジルが勝ち上がった。
予想通りという感じだな。

さて、五輪男子サッカーは中2日で実施されている。
しかも、酷暑と多湿の日本で。
ターンオーバーすべきと書いてきたんだけど、それは外野が言えることで、負けられない監督はなかなか実行出来ないというのが、実際なのだろう。 
出来たら、余程胆力のある監督と言えよう。 ロシアWCの西野監督は第3戦でターンオーバーしてきた。 驚いたけど、凄く胆力があったんだな。 慎重な森保監督には出来ないことかもな。
しかし、NZ戦でPKキッカーを立候補で順番に蹴らせるという前代未聞のことをやった。
「PK戦の順番については、いろいろな順番の決め方があると思います。試合の終わり頃に、私やスタッフで順番を決めることも少し考えていましたが、やはり選手たちの疲労度等々、あとPKのキッカーとしての思いもあると思ったので、挙手で自信を持って蹴れる選手、そして『自分が決めてやる』という思いを持って、キッカーとして立候補してくれる選手たちの思いを大切にしました」(森保監督)
選手コメントとか見ても、この決断が良かったということがわかる。
だから、慎重居士という訳でもない。 ベストを考えて、それを実行する意志の強さはある。

さて、日本vsスペインの準決勝、スペインの試合は見れてないため、その実力と調子はわからないので、両者の疲弊度という観点から比較してみた。
チームとしては、両国とも準々決勝が延長になったので、トータルとしては同じ試合時間だ。

まず、日本選手の出場時間とその割合。

GK谷と吉田麻也がフル出場。
遠藤航と田中碧のボランチコンビが90%越え。
久保建英と堂安律が90%近い。
GKを除くと、吉田・遠藤・田中・久保・堂安の5人が出場過多で疲労度が大きいと言える。
NZ戦は何人か休ませることが出来たと思うんだけど。

一方、スペインはどうかと言うと、スペイン選手の出場時間とその割合。

GKウナイ・シモンとDFパウ・トレスとDFエリク・ガルシアとフル出場。
FWダニ・オルモ、MFペドリ・ゴンサレス、FWミケル・オヤルサバルが90%越え。
GKを除くと、5人が出場過多で疲労度が大きいと言える。

両国の選手を出場時間割合の多い順に並べて、横並びにしてみた。

これを見ると、疲弊度の高い選手の数はほぼ同じくらいかな。 若干、スペインの方が過多かもしれないが。
スペインは、選手のレベルが高いからターンオーバーしてるかも、と心配したけど、リーグ戦から苦戦してたから、出来なかったんだな。
となると、EORO2020を代表で戦ってきた選手の蓄積疲労、日本の高温多湿への馴度を考えると、体調面では、日本が若干有利と言えるんじゃないかな。

ここまで来てしまったら、ターンオーバーとかそういう話はない。
ベストメンバーで行って、疲れた選手から代えていくという起用になる。

こんなメンバーかな。 冨安のイエロー累積は痛いな。 スペイン相手に。

それにしても、楽しみだ。
日本がサッカーの国際舞台で1歩上のステージに行けるかどうか、その絶好のチャンス。
金メダルを取れば、カタールWCにも絶対繋がる。 期待しかない。

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