ガンバ大阪の選手評価2021(GK・DF編)。

 2021年のガンバ大阪の選手について評価したいと思う。
今回は、GK・DF編。

出場時間割合:赤>95%>青>75%>緑>51%>黄>25%

(東口 順昭)
今年もフル出場。 3年連続、さすが。
松波監督の采配、疲労の蓄積もあって、DF陣がぼろぼろになり、失点が増えたが、8月・9月の一時期を除いて東口の出来は良かった。
8月のマリノス戦で、東口のフィードが素晴らしかった。 その時、こう書いている。
ガンバ、未来感じる負け。 G大阪2-3横浜FM。」で
「ガンバは、後ろから繋げる試みを徐々に増やすことが出来ている。 それを可能にしているのは、東口のフィード能力が著しく高まったからだ。 DFがプレスを受けて苦しくなったら、東口に戻して、東口が一気にフリーのサイドへミドルパスで展開出来ていた。 さすがだね、東口は。 唯一の弱点を克服してきたし、高いレベルになろうともしている。」と書いた。
この時、唯一の弱点を克服して、東口はGKとしてかなり完成したと思った。 ただ、その後は目立たなかったな。
チームとしてビルドアップを諦めたからなのか、東口のフィードの出来が一瞬のキラメキだったのか、それはわからない。 来期、片野坂監督の下で十分進化した姿を見せられるんじゃないかと期待している。

8月・9月の第27節G大阪0-1C大阪と第29節G大阪1-3鹿島で、東口はミドルシュートを手に当てながら決められたプレーがあった。 また第31節G大阪1-5札幌で、ミスで点を取られたプレーがあった。
ここ数年で見たことのないような不調だった。 連戦の疲れからみたいだけど、その後精神的に崩れるかもと心配したけど、大丈夫だったな。 さすがだね。

(昌子 源)
怪我の手術から回復して、さすがのプレーを見せてくれた。 FWへの楔のパスへのパスカットやプレスがえぐいな。
それとFWからボールを奪う能力も。 ただ、失点に絡むミスも多かった。 まだまだ、ロシアWC時の能力を発揮出来ていない。
それに29歳なので、DFならまだまだ進化しないとダメだろう。 冨安・吉田の牙城を崩すのは無理としても、代表のCBで3番手には来ないとな。

(三浦 弦太)
怪我に見舞われたのもあるけど、不出来な1年だった。 そのポテンシャルから言って、時々見せる高いレベルのプレーぶりから言って、もっと活躍しないとおかしい。 成長が止まってしまっている。 その一因として、キャプテンの重圧があったと思う。 宮本監督が期待して、より成長出来るようにと抜擢したと推察しているが、降格争いを2年続けたし、今年もコロナ禍に見舞われた。 チームがとても悪い状況でキャプテンとして皆を引っ張らなければならなかった。 個人としては、重荷以外の何物でもないだろう。 今年は、キャプテンを外して欲しい。 自分個人に集中させて、思う存分伸び伸びとプレーさせてあげて欲しい。 こんなもんじゃないよ、弦太は。
キャプテンは、倉田だね。

(菅沼 駿哉)
菅沼は2018年、ガンバ大阪へ完全移籍で復帰。 最初、どこがいいのかわからなかったが、宮本監督から結構使われていた。 それが謎だったのだが、合点がいき、昨年の「ガンバ大阪の選手評価2020(GK・DF編)」で
「自分は、菅沼の良さがよくわからなかったのだが、やっと合点がいってきた。
何か凄い部分があるのではなく、色々なプレーがいいレベルで出来るという万能型のプレイヤーなんだな。
ヘディングもそこそこ強いし、鋭い縦パスも入れれるし、対人も強い。
この4人のCBで十分ローテーションを組めることがわかった。
来年のリーグ戦とACLは、この4人のローテーションで十分戦える。」
と書いた。 だから、CBを4人のローテーションで回すと思っていたら、全然起用されず、初起用が12節FC東京戦だからねえ。 呆れたよ。 そこでいきなり失点に絡んだ。 そこからよく持ち直した。 そして、怪我人続出のCB陣において、ずっと出続けた。 その貢献はとても大きいと思うよ。 そしてプレーも成長したと思う。 安定感があるしね。 戦えるし。 CB陣では一番頑張ったんじゃないかな。

(キム ヨングォン)
期待外れもいいとこだったな。 自分はあまり期待もしてなかったが。
CBとしての能力は低いと見てたから。
ヨングォンが韓国に戻るという記事が出た時、読者のコメントを見ていたらこんなのがあった。
「自分はガンバファンじゃないけど、冷静に外から見ていて、そんな残念がるような選手に見えないけど」という意見があった。 同じ意見じゃんと思った。ガンバファンだけど。 ファンでは自分くらいがもしれないが。
パスを含めた足元の技術は素晴らしい。 しかし、それはCBにしては、ということになる。 足元だけなら、札幌の福森の方が上だろう。 
今年は、怪我もあったし、一番ダメだったな。 1年目が一番良かったように思う。
韓国代表としてのプレーをあまり見たことがないので、わからないが、日本ではやる気が起きなかったという可能性もあるね。

(佐藤 瑶大)
大卒1年目。 
デビュー戦を見た時、パスがスムーズで安定してるなというのが目に付いた。
高さに強いという評判だったが、案外線が細い体形なのにちょっとがっかり。
川崎戦で三苫にちんちんにやられて、ダメだなあと思ったけど、三苫だからという可能性もあったんだが。
清水戦で、裏に出たパスに対してマギーニョの前に入って、コースを塞ごうとした。 縺れて倒れて、一発レッドでPK。 新人だし、しょうがない。 しかし、余裕で対処できる場面だったのに、スピードがないためにそういうプレーをした。 スピードがないというより遅い。 これは致命的だ。 DFラインは上げていこうというのがサッカー界の流れ。 それに対応できない選手。 未来を感じない。

(藤春 廣輝)
怪我が多かったね。 ベテランだし。 まあ、コロナ禍でやることはやったという感じかな。

(黒川 圭介)
大卒3年目。 勝負の年。 本当は去年が勝負の年だったんだが。
ドリブルにまあまあの能力があって、いいプレーを見せた時もあって、そこそこやれるんだなというのを見せてくれたんだけど、藤春が治ってからは全然出番がなくなったな。
短いパスでさえ右足を使えないという所に凄く限界を感じる。

(高尾 瑠)
1人しかいない右SBで怪我が多かった。 去年多く試合に出て頑張った反動もあったのかな。
守備の人だね。 1対1に強いし、ヘディングもやれてる。
しかし、攻撃が恐ろしく下手。 ガンバで一番下手だ。 ただ、攻撃が好きなみたいで、攻撃参加するのだが、下手なのでうまくいかない。 しかし、意欲があるので年々巧くなるかなと期待していたんだが、今年は全然進歩がなかったな。

(柳澤 亘)
まあ、そこそこのプレーはみせてくれた。 しかし、J1レベルかというと、?だな。

まとめると、DF陣は怪我が多かった。
CBは最初から4人でローテーションしていれば、そうはならなかったと思うけどね。
右SBが高尾1人しかいなかったために、高尾の怪我で多くのポジションの選手に負荷がかかった。 フロントの大ミスだね。

DF陣は菅沼の1点しか取れていない。 いくら何でもこれはダメだろう。
セットプレーの練習をする時間もなかったにしても。

DF陣でトータルで実力を発揮したのは、菅沼と昌子だけだね。 菅沼に敢闘賞をあげたい。
東口は期待通りの働きで、文句なし。 自分は足元の技術も今年で進化したと見ているので、来年の片野坂サッカーでは、攻撃でも大活躍するんではないかと、期待している。 頼むで。

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