J1第1節、ガンバ大阪vs横浜F・マリノス戦。
昨日の戦評で、「どういうシステムかよくわからなかった。 井手口がどこにいるかを注目して見ると、3-4-2-1のように見えたんだが。」と書いた。
これは、DAZNの見逃し配信を見直していて、それでもわからんなあと見ていた。
今まで、倉田・矢島・井手口・遠藤の4人が同時起用されたことはなかったからねえ。
ハイプレスで倉田・矢島が得点に絡んだから、倉田・矢島が2列目なのは、はっきりした。
ふと、井手口はどこにいるんだと見ていたら、遠藤の左のボランチの位置にいるのに気付いて、3-4-2-1なんだなと思って、昨日の戦評でシステム図を書いた。 しかし、それは、前半30分以降の映像だったんだな。
システムの話は、色々な選手コメントが出て来て、明らかになった。
倉田秋
「去年のマリノス戦で、(左SBの)ティーラトン選手にカットインからミドルを決められた。マリノスの攻撃は強烈ですけど、あのサイドバックのところをまずケアしていこうと。だから守備のときは5-4-1で、攻撃になったら4-3-3や3-5-2とか、相手の出方を見定めながら(システムは)目まぐるしく変わってましたね」
オ・ジェソク
「かなり変則的。マリノス戦限定です」。右サイドハーフの小野瀬康介がスイッチャーだったという。彼がどのエリアでプレスを仕掛けるかで、オ・ジェソクの位置取りが変わり、右CBか右SBかが決まった。「で、相手がハーフウェイラインを越えてきたら割り切って5バックで対応しようと話してましたね」
小野瀬
「前から後ろまで動き回って相当な運動量が求められましたけど、個人的には5バックにならないようにと心掛けて、積極的に行きましたよ」
そして、極めつけが、遠藤保仁
前半28分の場面だ。プレーが途切れた際、さっとタッチライン際に駆け寄った遠藤は水分補給をしながら、宮本恒靖監督に身振り手振りを交えてなにやら語りかける。
進言したのはシステム変更。こんな内容だった。
「相手の9番(マルコス・ジュニオール)の運動量が多くて、彼が横に動くので、そこに僕が付いて行ったら(真ん中の)スペースが空いてしまう。だったら井手口(陽介)もいたほうがいいとなって、(4-3-3から4-2-3-1に)システムが変わったんです」
「言えるか、言えないかは勇気の問題。去年とかは自分たちで判断するのが少なかったんで、選手からもっと発信してもいいと思っていた」と言い、宮本監督は「ピッチ内でこういう風に思うということを選手から伝えてもらった。こうやりたいんだと。それに対してゴーサインを出しました」と振り返る。
これらの選手コメントで納得。
倉田秋のコメントが明快。
かなり複雑なことをしていたんだな。 これじゃ、見ていて、システムがわからないはずだ。
宮本監督が、やりたそうなことだな。
宮本監督は、頭がいいから、複雑な最適解を見出したんだろう。 それを選手が出来るかどうかは別にして。
タレント軍団は、それをこなしたんだな。 大成長だね。
欧州では、タレント軍団チームを除いて強豪チームは、試合途中に複数のシステムを切り替えていく戦術をどんどんやっているらしいから。
そして、遠藤保仁。
システム変更を監督に自ら提言する。 さすがとしか言いようがない。
同様なことは、南アフリカWCでのデンマーク戦でもあった。
「「岡田監督は、デンマーク戦では、攻撃力を増すために、前の2戦とは違った「4-2-3-1」のシステムを採用。 しかし、ワンボランチを、徹底的に、デンマークに突かれた。
7分50秒を経過した時、ボールがサイドラインを割った。このとき遠藤は、サイドライン近くにいた岡田監督に近よる。そして、オランダやカメルーン戦のときとったシステム、ボランチ3名「4-3-2-1」に戻すよう、提言したそうだ。岡田監督も、このままではまずいと、当然気づいていた。すぐさま、OKのサインを出した。」」
マリノス戦後の記事を読んだ時、南アフリカWCと同じことをやったんだなと思った。
岡田監督よりは、言いやすかっただろうな。
その結果、南アフリカWCでグループリーグを突破した。
今度は、Jリーグ制覇?
倉田は「満足なんてできないし、これでいいという勝ちではない」と気を引き締め、宇佐美は「あれだけ回されて、どう保持し返すのか。そこが課題ですね。守り切ってばかりじゃ伸びしろもないし、個人的にもチームとしてもやりたくない」と言い切った。
心意気が、いいね。
戦後の印象は、マリノス強いな、だったからな。
自分らの方が強いサッカーしないと、満足出来ない。 当然だな。
やっと、降格争いの時のメンタリティーから脱することが出来たかな?
今年のガンバのメンバーは凄い。 絶対、やれるんだから。