国宝 三井寺展   大阪市立美術館  08/11/15

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 三井寺展を見に大阪市立美術館に行った。本展は、多数の国宝・重要文化財があることや秘仏が展示されるということで、面白そうではあったのだが。

入っていきなり、三井寺復興の祖、智証大師円珍の像だか肖像画があった。頭頂が細くなってとんがっており、異相ともいうべき顔をしている。ただものではないだろうなあという顔である。白不動尊、迫力がある。本展では一番気に入った木像であった。そして、金剛寺の尊勝曼荼羅図、これがとても素晴らしい。この絵は、5月に「聖徳太子ゆかりの名宝展」で、見た。この金剛寺の写しであったが、とても感動したのを憶えている。今見ても斬新なデザインで、当時の人には驚天動地ではなかったかと思う。そして大日如来の顔がとてもいい。最初に見た感動からかもしれないが、5月に見た写しの方が良かったような気がする。「園城寺境内古図 玉亭筆」、正確に描いた古図でありながら、破格な美しさがある。境内の樹木を墨の濃淡で描き、所々の屋根や紅葉の赤茶でアクセントを付け、周囲の山をわずかに霞ませている。味わいがある絵である。絵巻物である「泣き不動縁起」、解説ではあまり評価されていないような文章であるが、とんでもない。樹木ひとつ手抜きのない描きこみ、垣根ひとつとっても絵として美しさがある。そして、生活風俗もうまく描きこまれている。室町後期で土佐派周辺の絵描きによるだろうと記載されていたが、腕のある絵描きによると思うのだがなあ。

2階から1階に降りると、国宝を含む秘仏が安置されていた。もう大分疲れていたせいか、あまりいいとは思わなかった。智証大師坐像(写真)、シンプルな良さはあるが、それだけである。新羅明神坐像は、変なじいさんにしか見えない。1階の作品には、あまり気乗りがしないまま終わってしまった。

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