最近は、毎年、花見に行っている。
造幣局の桜の通り抜け、大阪城公園、淀川背割堤、吉野山、万博公園と。
どこもなかなか良かった。
今年は、富田林の弘川寺に行ってきた。
西行法師終焉の地として知られる寺に1500本の桜が咲いていると。
西行に惹かれたのもあって。
駐車場は弘川寺の傍に3か所ある。 無料。
境内に入っていく。
弘川寺の本堂。
駐車場の周囲に桜はあるのだけど、最初、どこに1500本もの桜があるのか、わからなかった。
桜の案内表示もないしね。
境内右手に笹部桜。 桜博士で有名な笹部氏ゆかりの桜。 白い花。
とりあえず、西行所縁の物を見ようと、本堂の右横の道を登っていく。
西行堂。
この右手をさらに登っていく。
西行のお墓がある広場に出た。
西行墳。 古墳みたい。
この広場の反対側に、似雲墳がある。
似雲という西行に心酔した江戸時代のお坊さんのお墓。
この人が、西行の航跡を追い、この西行終焉の地に辿り着き、西行のお墓を見つけた。
そして、西行が好きだった桜の木をたくさんこの周囲に植えた。
それが、弘川寺の桜だそうだ。
西行の桜好きを物語る有名な歌が、辞世の句で、
願わくは
花のもとにて
春死なむ
その如月の望月の頃
この歌は、声に出して読んでみると、流れるように言葉が続く。
素朴でいて、美しい。
広場の左手奥に桜遊歩道入り口があり、ここからさらに登っていく。
こんな山道を。 ただ、そんなにしんどい道ではない。
斜面に美しい桜。
山と桜のコラボ。 この雰囲気がいいなあ。
一つ目の尾根の上に出ると、桜が満開。
つつじが彩を増やしてくれている。
青空に映える桜の花。
アップで。
さらに奥へと進んでいく。
花の庵址。 似雲の庵址。
この右脇の道ではなく、さらに右の
西行庵址へと登っていく。
ここを登ると、
とても美しい眺望が見れた。
桜の向こうに見えるのは、六甲山。
PLの塔も見える。
あべのハルカスも。
淡路島も。 明石海峡大橋も写っている。
桜と山並みが美しい。
一つ目の尾根の上に出ると、西行庵址。
さらに奥へと進んでいく。
まだまだ桜が満開。
桜の枝が折れているが、その枝先に桜の花が満開。
最後の命を輝かすかのように、たくさんの花が一番綺麗に咲いていた。 生命の不思議。
さらに奥へと進んでいく。
道標に出会う。
まっすぐ進んでいくと、弘川寺に降りれるようだ。
さらに上に登れば、もっといい景色が見れるかも知れないと、右に登ってみる。
登って行く。
桜の木に出会う。
これが最後の桜の木のようだ。
植林の中に入ってきたし、眺望の良い場所もなさそうなので、ここで引き返した。
来た道を戻った。
下りながら目の前に見える風景が美しい。
似雲墳のカエデの新緑も美しかった。
本堂に降りてきた。
本堂左手に本坊への道に進む。
本坊の門。 こちらは有料で500円。
ここには、樹齢350年と言われる海棠が丁度見頃だった。 天然記念物に指定されている。
アップで。
風情のある囲いの庭。
裏庭。
中庭。
そして、庭の奥には、とても美しい桜の大木が満開だった。
トリを飾るに相応しい。
アップで。
本坊の中にある西行資料館で西行を偲んだ後、ここを出て、帰った。
なかなか素晴らしい花見だった。
これだけの景色が見れると、とても高く登ってきたように思えるけど、そんなに登っていない。
割と手軽に山の桜と素晴らしい眺望を楽しむことが出来た。 山の雰囲気も。