狡猾な両チームが、激しくクリーンに戦う。 ウルグアイ2-1ポルトガル。

 ロシアワールドカップの決勝トーナメント1回戦、死闘を繰り広げたフランスvsアルゼンチン戦に続いて、ウルグアイvsポルトガル戦が行なわれた。

 これがまた、緊迫感のある試合だった。
両チームには、激しいコンタクトと汚いプレーを厭わないというイメージが強い。
どんなやりあいをするのか、とある意味楽しみに見ていた。
しかし、激しいコンタクトはあったが、汚いプレーはなかった。
両チームとも、倒されてもいたずらに転げまわることなく、すぐ立ち上がってプレーしているのを見た時、何だやれば出来るじゃないかと思った。
両チームとも、似た者同士のダーティなやり合いは徒労に終わるのを悟っていて、余計なことはしないという暗黙の了解があったかのような戦いだった。

 守備の激しさは、ウルグアイの方が一枚上手かなと見ていて思った。
強固な守備だよ。
前半7分の速攻は鮮やか過ぎた。
カバーニが敵陣中央の右サイドから左サイドのスアレスに速い大きなサイドチェンジ。 スアレスは縦から内に切れ込んで少し時間を作って、ゴール前右に速いクロスを供給、そこに走り込んでいたカバーニが強烈なヘディングシュートを放ち、ゴール右に突き刺した。
これは、凄かったねえ。 両サイドを往復するたった2本のパスでゴールを決めてみせた。
スーパーゴールだね。

 この試合はサイドチェンジのパスが多かったが、そのパスが速くて正確なのが目立った。
日本もミドルパスやロングパスにこれぐらいの速さと精度があったらなあと思ったよ。

 ウルグアイの堅守を崩すには、クリスティアーノ・ロナウドの一発しかないなあと見ていたけど、そのチャンスはFK一回しか来なかった。
それでも、後半10分、CKからのボールをロナウドの頭をぎりぎり超えるようにセンタリング、ロナウド後ろに入り込んだペペがヘディングシュートを決めた。 同点。
ぎりぎりの戦いになった。

それでも後半17分、ロングパスをペペがヘディングでクリアしよとするが、巧く体を当てられ、ボールが少し後ろに逸れてしまう。 そのボールを拾われ、3対3になってしまう。
こういうチャンスを逃さない決定力がウルグアイにはある。
ペナルティエリア左へスルーパスを出し、フリーのカバーニが右足のインサイドでダイレクトシュート、それが綺麗にゴール右に吸い込まれた。 2-1で勝ち越す。
後は、ウルグアイが厳しい守備で逃げ切った。

 それにしても、フランスvsアルゼンチン戦に続いて見応えのある試合だった。
激しいけど、予想に反してクリーンな試合というのも良かった。 VARが効いていたのかもしれないな。

 いや~、決勝トーナメントは、見ていて、リーグ戦とは一段レベルが違うと思った。
こんな、アグレッシブに戦いあうんだというのが印象。
負けると終わりのトーナメントは、一味も二味も違う。
トーナメントでこそ、そのチームの本当の力が見れると思った。
単に守備だけのチームは勝ち残れないんじゃないかとも思った。
このトーナメントで、果たして日本はどんなゲームを見せてくれるか?
ベルギー相手にやれるかどうか、アグレッシブな戦いを期待したいよ。

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