サッカー・ハリルジャパン、船出のチュニジア戦を2-0で完勝。

 ハリルホジッチ氏が、サッカー日本代表監督になっての初戦、チュニジア代表を相手に2-0で完勝した。
システムは4-2-3-1で
先発は、DFが左から藤春、槙野、吉田、酒井宏。
MFは、ボランチが長谷部、山口蛍、前が、武藤、清武、永井
FWは、川又

 前半は、膠着状態だった。
しかし、素早いプレスとスピードある攻撃が、随所に見られて悪くなかった。
強調されている球際の強さが見られる場面は、あまりなかったが、プレスの強さは見られた。
ファウルにならない程度に体をぶつけて、コントロールを奪う。
そして一人目がボールを奪えなくても、ボールコントロールを失わせれば、二人目でボールを奪える。
それが結構できていたと思う。
だから、守備は安心して見れた。
これは大きい。
安定した守備は、サッカーに必要不可欠だ。
ガンバ大阪の攻撃サッカーの変遷を見てきて、これを痛切に感じている。
ただ守備といっても、どん引きは、話にならない。

 さて、後半。
フレンドリーマッチでも勝ちにこだわるというハリルホジッチ監督。
どういう采配を見せるのか。
見る方は、期待感が募る。
システム変更はなし。
選手交代もなし。
どういう指示が出たのか?

 変化は、選手交代で起こした。
15分に永井・清武に代えて、本田・香川をピッチに投入、攻撃が格段にレベルアップした。
さらに、27分には武藤・川又に代えて、宇佐美・岡崎をピッチに投入して活性化。
すると33分、本田のクロスを岡崎がヘッドで合わせ、ゴール。
38分には香川のクロスのこぼれ球を本田が押し込み追加点をあげた。
重鎮たちで、2点を取った。
注目していたのは、宇佐美だ。
終了間際、DFの間にうまく滑り込み、ボールを受けて、GKと1対1。
冷静にゴール右隅に流し込んだかに、見えた。
がポストに当って、ゴール前に跳ね返ってGKの元に。
ほんのわずかの角度だった。
もってないな。

 さて、藤春。
デビュー戦にしては、まあまあというとこか。
しかし、藤春の持ち味である、圧倒的なスピードはほとんど見られなかった。
1回だけ、1対1で勝負して、センタリングを上げたくらいか。
前への飛び出しが少なかったし、ボールも来なかった。
まあ、ガンバでも怪我して以来、以前ほどのいいプレーができていないから、当然といえば当然だが。
だから、選ばれたのには非常に驚いた。
ハリルホジッチ監督が、復調させて、さらに成長させてくれると、助かるんだが。

 最後に、ハリルホジッチ監督について。
その素晴らしさは、過去記事に書いた。
選手を集めての練習は、就任からわずか4日間。
よくここまでにもってきた。
新しい選手を多く使って、この出来。
それでも、要の吉田と長谷部は使って、混乱を防いでいる。
ボランチにしっかりプレスのできる、長谷部と山口蛍して、やりたいプレスサッカーを実現。
約束通り、勝ってもみせた。
素晴らしいに尽きる。

 唯一の心配は、教えすぎて、指示通りにさせすぎて、選手自らが考える自主性が育たないことくらいだ。
アギーレには、自主性尊重があった。

まあ、楽しみだ。

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