ガンバ大阪の2021年の成績を分析する。

2021年のガンバ大阪のJ1での成績を分析したい。


J1順位分析表(クリック拡大)

ガンバはシーズン終盤、何とか降格争いを抜け出して、最終的には13位で終わった。


得失点の偏差値の2乗平均と勝ち点の偏差値の関係

得失点の偏差値の2乗平均は実力を示していると考えていて、得失点の偏差値の2乗平均と勝ち点の偏差値がほぼ一致しているので、ガンバは実力通りの順位だったと言える。


得点と失点それぞれの偏差値と勝ち点の偏差値の関係

ガンバは得点は降格レベルの低さ。 
失点は、シーズン途中までは優勝争いレベルの高さだったが、終わってみれば平均レベル以下にまで下がった。
酷い中身と言える。

成績の履歴をトピックスと共に振り返ろう。

(選手の怪我等による在・不在は途中からわからなくなったので、網羅出来ていない)

1節の神戸戦後のコロナ感染発覚がすべてと言えよう。
再開後、極度の得点力不足に陥り、11節で宮本監督解任、松波新監督就任となった。
その後も連敗するも、3バックに変更して持ち直す。
ACL前までに新監督を探すとのことだったが、見つからず松波監督が続投。
ACLでリーグ敗退の屈辱。
ACL後、地獄の15連戦。 何とか耐えていたが、4連敗を喫す。
そこから降格争いに引き込まれるが、何とか凌いで、13位で終えた。


J1平均勝点との差分

J1平均勝点との差分という観点から見ると、宮本監督解任から多少の浮き沈みはあったが、似たようなレベルで終えたことになる。 まあ、松波監督が落ちる勢いも止めたとは言えるが。


J1平均得失点との差分

失点のJ1平均との差分から見ると、面白い。
宮本監督の時、失点は少なかったんだが、途中から失点も増えだして、解任となった。
そして、松波監督になって、失点がどんどん減っていってるんだよなあ。 得点を改善したイメージがあるんだが。
そして、地獄の13連戦の終わり辺りから、異常に失点が増えた。 これが後半大失速の要因だな。
疲れが噴出したとも言えるが、他のチームも連戦を終えて、ベストメンバーが休養を取って、ガンバに向かってきたのが大きかったと思う。 ガンバはベストメンバーを組めなかったのもあるし、疲労回復の差がもろに試合に影響したんじゃないかと思っている。
一方、得点は、宮本監督の時、全然取らなかったが、松波監督就任後、下がり続けず、平坦にレベルを維持しているので、J1平均レベルの得点hあ取れていたと言える。

こう見ると、松波監督は、攻撃だけでなく守備も改善したと言えるのかな。 ただ、地獄の13連戦を終えた辺りからさすがに蓄積疲労で失速したと。
これらのデータから見ると、そういうことになるのかな。 松波監督への不審が大きいが、まあ頑張ったんじゃないかということ。 こう書きながらも、感情的には納得出来ていないんだが。


J1平均勝点との差分(今年と昨年)

昨年と比較してもしょうがないんだが。


J1平均得失点との差分(今年と昨年)

これは面白いデータ。
失点は、最後の13連戦後の極端な悪化を除けば、守備の良かった昨年レベルに近いんだよなあ。
これは、意外。
得点は、勿論昨年に比べれば、断然悪かった。

さて、今年のガンバをまとめるのは、難しいね。
1節の神戸戦後のコロナ感染発覚がすべてとも言えるが、それに酷くやられる程度の実力だったとも言える。
シーズン前から散々書いていたけど、右SBのサブを補強出来ていれば、ここまで怪我人が出ることはなかったと思う。
フロントの甘さがもろに出た。 他のチームより選手層は厚かったと思うが、唯一の弱点の右SBが、高尾の怪我によってもろに全体に影響を与えた。
あと、選手層の厚さをちゃんと生かせてなかった。 初期に菅沼を全然使わなかった。 昌子・三浦・ヨンゴォン・菅沼でCB陣をターンオーバーしていたら、彼らの怪我をある程度防げたと思う。 選手層の厚さを活かして、ターンオーバー出来るのが、今年のガンバの強みで、ベストメンバーのレベルは高くないと思っていた。 他チームでもシーズン終盤結構怪我人が出てたから、ガンバがちゃんとシーズン当初からターンオーバーしていたら、シーズン終盤はガンバが相対的に逆に良くなって、シーズン終盤の失速はなかっただろう。
そこが、宮本監督も松波監督もダメだったな。 自チームの強みを把握できていなかった。

最後結論を出すと、コロナ感染発覚で、ただでさえ難しいシーズンが、滅茶苦茶難しいシーズンになった、ということになるのかな。
不満はあるけど、しょうがなかったとも思う。 残留出来たことを喜ぶべきかな。

個々の選手評価は次回に。

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