長谷川監督、ガンバTVで「3バック」について語る。

 月曜深夜に、「ガンバTV」という番組をやってる。
そこで、長谷川監督、「ガンバTV」で3バックについて語る、という刺激的なテーマをやってた。

 まず、長谷川監督がこれまでのガンバについて語った。 これが面白かった。
1年目:J2優勝。4-4-2で連動した守備の立て直し。
2年目:3冠達成。 7月パトリック加入で前への推進力が出てきた。
3年目:天皇杯連覇、ACLベスト4。 パトリック・宇佐美コンビで熟成期。
4年目:アデミウソンの加入。 パトリック・アデミウソン・宇佐美の併用で攻撃力を強化、しかし運動量のある阿部・大森の起用を減らした結果、失点が増えて、安定した戦いができなくなった。
(阿部と大森が出ていったのは、これが原因だな。自分の居場所がなくなるんじゃないかと危惧したんだな。おまけに、今年からJリーグとACLでターンオーバー制を取らないという方針も感じ取っていたのかもしれない。)
5年目:ファビオ・三浦弦太の加入で金と3バックを形成。

 今年のキーマンとして、アンカーの遠藤保仁をあげた。 べただな。
その狙いは、
・ボールの支配率を高める。
・前線の選手を使う。
・試合をコントロールする。

 去年の川崎戦の途中から初めて、遠藤のアンカーシステムを導入。 この時は、4-3-3。
今年から、3バック+アンカーシステム。 温めてはいたそうだ。
まず、守備が安定した。
遠藤は、「安心して、前へプレスをかけれるようになった」と語っていた。

 今野のインサイドハーフについては、「今ちゃんは器用な選手じゃないけど、遣り甲斐を持ってやってくれれば、うまくいくんじゃないかな」と思っていた。 「今ちゃんのプレーの幅も広がるし」と。
優しく語っているけど、長谷川監督は、なかなか怖いオーラを出しているそうだから、ハッパをかけただろう。

 「最初の3バックの済州戦では、大敗したが、そこで諦めれば、ダメだと思っていた。
そこで課題を出して、続けたのが、その後の勝ちに繋がっていると。」

 新システムの完成形は?と問われて、「色々な形に変わっていければいいんじゃないか」と答えていた。
「まだ、スムーズに変形できていない」と。 もう試みているのか。
現代サッカーでは、1つのシステムでは戦えないと思っている。
研究され、対策を取られると、なかなか点が取れない。
試合途中の、特に監督の指示による立て直しができない後半途中からのシステム変更が有効というより必須な時代になってきている思う。 長谷川監督がそれに取り組んでいることは、嬉しい限りだ。

あと、自分が楽しみにしているのは、今野と井手口のインサイドハーフなんだな。
二人のボール奪取能力が高くて運動量のある選手が、前方にいる。
前で、ボールが取れれば、速攻でショートカウンターが繰り出せる。
ショートカウンターの得点確率は高い。
こういう選手配置は、今まで見たことがない。
守備的ボランチをインサイドハーフとして使っているんだから。
勿論、攻撃能力も併せ持っているから、できるんだけど。
これが、どういう結果を生むのか、これからのサッカーの新しい兆候にもなりうるとも思っているので、楽しみにしている。
そして、今野・井手口・遠藤のトライアングルがそのまま日本代表に移管されるなんてことも。

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