「チャンスビルディングポイント(CBP)」を分析する。選手ランキングと。

 「Football LAB」が、Jリーグの試合結果・基本スタッツ(シュート数やパス数など)はもちろんのこと、試合におけるパスやタックル等のプレーデータや、それら100万を超える膨大なデータを元にした統計分析によって導き出した「Football LAB」オリジナルの選手評価指標スコア「チャンスビルディングポイント(CBP)」を公開している。

CBPとは、「どのチームが(または誰が)本当に効果的なプレーをしているのか?」の『見える化』を試みた指標とのこと(こちら)。

公開されている一番信頼性の高い数値データなのかな。

前回まで、各チームの選手を出場時間割合とCBPを元に大雑把に評価して、記事にした。
その際、CBPの数値をエクセルに取り込んだので、ちょっと数値処理してみた。
CBPがどれくらいの値だったら、優秀なのかわからないので。

CBPの各項目のデータ表

~100位は、出場時間割合が25%以上の全J1選手の上位100人のデータという意味である。
各チーム攻撃的選手が5人、守備的選手が5人と考えると、5人*20チーム=100人のデータで考えるのがよい。
クロス・ドリブル・シュートなどは、各チーム3人ぐらいがそれなりのレベルでプレーする選手と考えていいだろうから、上位60人で考えた。
平均+σ以上の値の選手は、上位17%に入る優秀な選手と言える。

各項目の20位までの選手をリストアップした。
(黄色は上位17%)

攻撃では、札幌の金子拓郎が1位だ。 驚きだな。 クロスとドリブルも1位。
代表にも選ばれておかしくない数値。
川崎の家長昭博がパスとパスレシーブで1位に輝いている。 さすがだな。
鳥栖の仙頭啓矢が5位かあ。 意外な選手が上位に来ていて、参考になるな。
パス部門では、徳島の岩尾憲が3位に来るんだな。
クロスでは、2位の三丸拡が驚きだね。 アグレッシブだなとは思ってたけど。
ドリブルで、ブラジル人たちを抑えて金子拓郎が1位というのは、大したもの。

シュートは、マテウスが1位。 シュートを打ちまくってるもんな。
清水のチアゴ サンタナが2位に来るんだな。
ゴールは、当然Lダミアンが1位。
奪取の1位が驚きの福岡の前寛之。 これが一番驚いたな。
守備的ボランチとCBが上位に来るんだけど、稲垣祥を抑えての1位だからねえ。
札幌の田中駿汰の2位も驚き。 ボランチの方が奪取機会が多いのに、CBで2位に来るんだからねえ。
守備の1位が鳥栖のエドゥアルド。 そんなに良かったのか。
神戸の菊池流帆も2位に来るんだな。 目立つけど、数値もいいとは。
3位が町浩樹で、4位が荒木隼人。
上位選手のイメージが違うなあ。  

セーブはガンバの東口が1位。 まあ当然かな。
福岡の村上昌謙が3位。 なんか、体がでかいのにいいセーブするな、というイメージがあるんだが、数値でも3位なんだな。

さて、これらの数値はシーズンのプレーの積み重ねである。 出場時間が多いほど、高くなる。
1試合(90分)当たりの数値は、どうなのか?という興味が湧いてくる。
それも調べてみた。

各項目の20位までの選手。

攻撃は、三笘薫が1位。 なるほど。
2位が、天野純というのが、驚きなんだよねえ。
クロスの1位が仙台の蜂須賀孝治が上がってきた。 意外。
ドリブルが、三笘薫を抑えて、金子が1位なんだな。

シュートは、Lセアラが1位。 シーズン途中から試合に出だしたイメージがあるから、最初から出たらもっと点を取るだろうな。
奪取の1位が、川崎のシミッチというのが、驚き。 パサーだけじゃないのか?
守備は、大分のエンリケTが1位になってる。 FC東京もいい選手を取ったということか。
セーブは、六反勇治が1位になってるな。

この1試合(90分)当たりの数値は、割り引いて考える必要がある。 25%以上出場とは言え。 
多く試合に出てる選手は、疲労の蓄積とかでパフォーマンスをより落としているからね。
だから、全試合での数値が一番の指標だと思う。
しかし、1試合(90分)当たりの数値もやれる能力を示していると思う。
やれる選手を見つけるには、1試合(90分)当たりの数値は、参考になるだろうね。

めんどくさい作業だったけど、まあ参考になったかな。
一度excelの表を作り上げると、来年からは楽になる。

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