ガンバ大阪の前半戦を振り返る。

 Jリーグの前半戦が終了した。
Jリーグの前半戦の総括に続いて、ガンバ大阪の前半戦について総括してみたい。
戦績は、
J1 第1節 △ G大阪 1 – 1甲府   かろうじて追いついて分け。
J1 第2節 ○ 柏 1 – 3G大阪   3バック採用で理想的な勝ち。
J1 第3節 ○ G大阪 3 – 0FC東京   3バックで完勝。前半戦のベストゲーム。
J1 第4節 △ G大阪 1 – 1浦和   3バック。 先制するも押されて不運にも分け。
J1 第5節 ○ 新潟 2 – 3G大阪   3バック。 井手口復帰。 しぶとく勝つ。
J1 第6節 ● G大阪 0 – 1広島   3バック。 動きが悪く負け。
J1 第7節 △ C大阪 2 – 2G大阪   3バック。 かろうじて追いついて分け。
J1 第8節 ○ G大阪 6 – 0大宮   4バックと大幅メンバー変更で大勝。
J1 第9節 ○ 横浜FM 0 – 1G大阪   4バック。堂安の3試合連続ゴールで勝つ。
J1 第10節 △ G大阪 1 – 1清水   4バック。停滞感を感じた。
J1 第11節 ○ 札幌 0 – 2G大阪   4バック。 遠藤が先発復帰。 2-0だが辛抱した試合。
J1 第12節 ○ G大阪 3 – 0鳥栖   4バック。 完勝。
J1 第14節 ● 磐田 3 – 0G大阪   4バック。 完敗。
J1 第15節 ○ 神戸 0 – 1G大阪   4バック。 今野が先発復帰。 耐えて勝つ。
J1 第16節 △ G大阪 1 – 1川崎F   4バック。 がっぷり四つの分け。
J1 第17節 ○ 仙台 2 – 3G大阪  4バック。 しぶとく再逆転勝ち。遠藤の不調が目立った。
J1 第13節 ● G大阪 0 – 1鹿島   4バック。 力負け。

 こうやって見ると、連続して負けたり分けたりが1回しかない。
安定している。 3連勝もないが。
流れで見ると、Jで一番安定していると言えるかもしれない。

 第2節の柏戦の内容が良くて、さらに第3節のFC東京戦がベストゲームだった。
ガンバ史上最高の守備で、ガンバらしからぬ球際に激しい守備を見せてくれた。
あんなプレーは2度と見せてくれない。 あの守備が続けられるなら優勝間違いなしなんだけどな。
今、考えれば、ガンバは第3節にピークを迎えてしまったようだ。
ACLが予選から出場だったため、早目の仕上げをしたせいだったせいかもしれない。
ACL敗退後は、第11節以降。 ACLの試合が無くなっても、今の所、特に変化は見えていない。
これから出てくると思うが。

 第2節の大宮戦から4バックに戻した。 それ以降ずっと4バック。
金 正也選手が使えないという判断からだけど。 厳しい世界だね。
本来なら3バックと4バックを相手によって使い分けたり、試合途中で変更するというのが理想だったんだろうけど、なかなか難しいようだ。 そんなチームは過去のJリーグでもないからね。
選手の怪我や好不調によってシステムが決まる感じで、相手や状況によって変えるには至っていない。
そこが理想。
もっと言えば、遠藤アンカーで、今野・井手口で前からプレスをかけてボールを奪って、トップ下の倉田をかませて、ショートカウンターを喰らわす。 ボール奪取に長けた選手を前に置く、最先端のサッカーを実現してくれると、嬉しいんだけどなあ。 ボール奪取に長けて、ある程度の攻撃力もある今野・井手口という稀有の人材が揃っているんだし。

 第12節の鳥栖戦に完勝した時は、首位に立ち、その勝ちっぷりから独走宣言したんだけど、こういう調子こいたこと書くと、危ないかなとちらっと思ったんだけど、案の定、磐田に完敗してまたおかしくなってしまった。俺の責任かな。

 前半戦の結果だけを見ると、首位から勝ち点差4だから、上々と言える。
例年、前半戦が良くないだけにいい結果。 ただ、今年は仕上げを早めたからとも考えられるので、何とも言えないが。

 選手個々を見ると、
GK東口の安定感は、とても安心できる素晴らしいもの。
CBのファビオと三浦 弦太の活躍は、望外のものだった。 ガンバの守備をワンランクアップしてくれた。
丹羽 大輝と金 正也でも十分と思っていたんだけどね。
ファビオは完成品だが、三浦は成長途上だから、まだレベルアップが見込めるし。
SBの藤春 廣輝は、及第点。 上りが少なくなったような気がする。 そこが少し残念。
オ ジェソクは攻撃が少しうまくなった。 それでも、ガンバの中では一番攻撃が下手糞だが。
米倉 恒貴の復帰を熱望しているよ。
初瀬 亮は、微妙だね。 年齢を考えたら上出来なんだが、将来像が見えてこない。
スピードがなくてキックに精度があるサイドバック。
となると、目指すはベッカムかな。 ピンポイントアーリークロスを武器にして欲しい。
それが左右で蹴れるようになったら、理想。 右を抑えられたら、切り返して左で蹴るなんてできたら、凄いんだが。

 遠藤 保仁は、原因不明の絶不調に陥った。 心配だ。
今野 泰幸は、今年大変身したのに、代表の試合で怪我に襲われる大不運。 残念無念。ついてない。
前線でボール奪取し、攻撃に加わることもできる、目指すべき新たな選手像を示すことができたかもしれないのに。
井手口 陽介は、さらなる大成長をしている。 その運動量とボール奪取力で今やガンバの心臓になった。
パスもレベルアップしているし、ミドルシュートもある。
ロシアでは、日本代表として活躍するだろう。
倉田 秋、6得点の活躍。 シュート力もついた。
ドリブルでガンバの攻撃にアクセントをもたらしてくれた。 彼も中心選手に成長した。
堂安 律、スピードはないがキープ力のある本田タイプの選手に急成長中だったんだが、オランダに移籍してしまった。
育てる意味で試合に出していたのに。 2年はガンバで活躍してほしかった。
藤本 淳吾は、やっとチームに慣れたのか、実力を発揮してくれた。
泉澤 仁、彼をスーパーサブとして、もっと生かせる攻撃の仕方を構築して欲しい。または、彼がもっとガンバのサッカーに馴染んで欲しいね。 もっと言うと、パスとドリブルを使い分けれる倉田を目指して欲しい。

 FWの長沢 駿、安心して先発を任せられる存在になった。 大成長だよ。
アデミウソンは最初の頃は、キレキレで凄かったんだが、調子を落としてしまった。
裏への抜け出しに特化してしまったのが、良くなかったのかな。 本来は、ガンバのパスサッカーに溶け込める選手のはずなんだが。 彼には、安定感が欲しい。
赤崎 秀平は、チャンスを貰っていたが、それを生かせなかった。
次のチャンスは呉屋 大翔だよ。

 こう見ると、選手個々はレベルアップしている。
もっと試合内容が良くてもおかしくないんだが。
これに、阿部ちゃんが残っていてくれたら最高だったんだがなあ。

 最後に、長谷川監督は、素晴らしい。
上積みを図ろうとしている所がいい。 3バックの導入や遠藤のアンカー、新人の積極起用など、チャレンジしていて、しかも結果を出している。
ただ、残念なのはACLとJリーグで、ターンオーバー制を敷かなかったこと。
来年は、考え直して欲しいね。

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