大菩薩峠で一番の絶景に出会う。

 山梨に登山旅行に行っていた。
1年に1回は行っている。
今回、3つの日本百名山に登ったけど、大菩薩峠で今まででベストの絶景に出会った。

 昔、中里介山の「大菩薩峠」を読んだことがある。
筑摩書房から全20巻セットが出ている。
時は幕末、大菩薩峠で、一人の老巡礼が主人公の武士机竜之助に理由もなく斬殺される。
その後、竜之助は、色恋沙汰や夜毎の辻斬りを行う。
狂人ではなく、淡々と人を殺しながら、旅をする。
中里介山の「大菩薩峠」、如何にも名作という感じなので、読んでいたのだが、途中で何だこれはと思って、読むのを止めて、本を全部ヤフオクで売り払った。

 さて、そんな大菩薩峠。
車で甲府からくねくねした林道を登って、登山口に向かう。
登山者がたくさんいるのに驚いた。 関東から近いからかな。
大菩薩峠に登り、そこから大菩薩嶺に向かって、稜線を歩いていた。
そこで絶景に出会ったのだ。
今までの山登りでベストの絶景ではないかな。

このパノラマ。
この写真では、両側の山が大きく写り込んでしまっているが、体感的には中央の部分が目前に広がっている感じである。

左手に富士山。 富士山は見えるだけで嬉しくなる山である。
これで、雪を抱いてくれていたらなあ。

向こうの長々と続く山並みは、南アルプス。
甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳が中央に見える。 昔登ったことがある。
そして、絶景と呼びたくなる大きな一つの要素に、手前の甲府盆地が靄に霞んでいること。
甲府盆地が山々に囲まれているのがこの写真を見ると、一目瞭然である。
勿論、甲府盆地の中では、晴れていて、靄がかかっている訳ではない。

 甲府盆地には、北から釜無川、東から笛吹川が流れ込み、合流して、富士川となって、南に流れ出ている。
その川から立ち上る多量の水蒸気が、現地では見えないが、山の上から見ると、靄として見えているのではないかな。

 甲府は武田信玄の根城である。
戦国時代、釜無川は暴れ川であった。
武田信玄は、堤を築き、民を助けた。

信玄堤として残っている。
2度の台風が過ぎた後なので、釜無川には水が激しく流れていた。

左手の堤が信玄堤。

もう少し全体像を。 風が強かったせいか、手ぶれしてしまった。
 
 この絶景が見れたので、色々あったけど、中々満足のできる登山旅行で合った。

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