なでしこ、決定機を逃して勝てたゲームを落とす。 日本1-2オランダ。

 FIFA女子ワールドカップ2019 決勝トーナメント1回戦、なでしこジャパンは、オランダ女子代表と対戦した。


日本の出場メンバー。
長谷川が復帰してきた。
ボランチがよくわからないが、ベストメンバーかな。

立ち上がり、オランダが前からプレスをかけてきた。
日本はそれでも交わして後ろから繋ごうとした。
最初は苦しかったが、前半途中ぐらいからうまく繋げるようになった。
アジア予選では無理だったけど、日本の力がアップしたようだ。
オランダは、強力3トップを有するということで、両サイドから攻めてきた。
まあ、抑えていたと思うが、押されていた前半17分、オランダは左CKで意表を突いて低いボールを入れてきた、それをニアサイドに走り込んできたマルテンスが右足でフリック気味に合わせると、ボールは菅澤の股を抜けて、ゴール右隅に決まってしまった。
前半20分、岩渕からのパスを中央へ走り込んだ長谷川がワンタッチではたくと、菅澤がトラップでPA内に進入。菅澤は倒れ込みながら低い弾道のシュートを放つが、ボールは右のポストにはじかれた。
決定機だったが、菅澤はいつものように外した。
菅澤の笑顔を見たことがない。 いつもガムを噛んでいて、表情を殺している。 女子のする顔じゃない。
苦行の中にいるようだ。 あまりに批判され過ぎて、そうなったのかな?
菅澤は、中島翔哉みたいにサッカーを楽しみたいと思った方がいいんじゃないか?
頑張っても外すんなら、一度がらっと気持ちを切り替えてみた方がいいよ。

日本は30分くらいからまた反撃し始める。
そして、前半43分、杉田が菅澤に横パス、それを菅澤がワンタッチで落として、岩渕がゴール前のスペースへ短くスルーパスを送ると、タイミングよく抜け出した長谷川が、飛び出すGKを見て冷静に右足でループシュートを流し込んだ。
なでしこらしいファンタスティックなゴールだった。
このまま、前半終了。
前半終了間際に追いついたのは大きかった。
イケルのではと思ったんだが。

後半、オランダは勢いを取り戻してきて、サイドから攻めてきた。
日本も慣れてきて、きちっと対応する。
後半27分、中島に代えて、籾木を投入。 どうなんだろう?と思ったけど、籾木はとてもテクニックのある選手だった。
後半30分、籾木が右サイドから裏へ抜けだした菅澤へ正確なロングフィードを供給したが、惜しくもオフサイドの判定。
後半31分 、またも籾木が裏に浮き球の絶妙なスルーパスを送り、岩渕が抜け出すも、右に流れ過ぎて角度がなくなり、シュートはサイドネットを揺らす。
後半34分、杉田が岩渕とのパスアンドゴーで突破、PA右で得意の左足に持ち替えてシュートを放つが、クロスバーにはじかれてしまう。
後半35分、PA左から長谷川がクロス、それをファーサイドの菅澤が頭で折り返すが、そのこぼれ球を籾木が拾って、シュートを放つが、GKに弾きだされた。
後半37分、鮫島からのクロスの跳ね返りを籾木が回収して、後方からPA右へ走り込む三浦へスルーパス、三浦はシュートを放つが枠の上に外れてしまう。
立て続けに決定機を迎えたが、いずれも逃す。 特に、杉田と籾木のシュート場面は決定的だった。
そうすると、恐ろしいことが起こってしまうのがサッカー。
後半43分、PA手前でこぼれ球をミーデマがシュートを放つ。 そのボールが運悪くブロックに入っていた熊谷の左腕に当たってしまう。
PK。 これは、しょうがない。 腕を後ろに組むべきだったけど。
そのPKを決められ、勝ち越される。
もう時間がないのが、苦しかった。
うまく時間を潰され、試合終了。
1-2で負けた。

籾木の活躍で、後半30分から7分間で6度ものチャンスがあったが、いずれも決めきれなかった。
それが、敗因だ。
勿体なかった。 延長になっても、体力面で日本が有利だった。 オランダは大分走らされて、疲れていたからね。

まあ、日本は、世代交代でリオ五輪を逃して、ユース年代で大活躍した若手を何とか取り込んで、朝倉監督は再建を図っていた。
しかし、なかなかうまくいかなかった。 欧州勢が強くなってきたから。
アジア予選でも、内容で負けていた試合を粘り強さで勝ってきた。
このWCも、初戦のアルゼンチン戦で何と下手糞なんだと呆れたが、徐々に良くなり、やれるチームになってきて、このオランダ戦がベストの出来だったけど、決定機を逃し過ぎたために、負けてしまった。 勿体なかった。
次の西ドイツとどこまでやれるか、やってみたかったね。

このナデシコのチームは、東京五輪が本番だと思う。
そのためのベースは築けたと言えるんだろうな。 西ドイツと戦って、もう少しベースを上げたかったところだけど。

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