イタリア・ミランの本田が、プレシーズンマッチとはいえ、3戦連続のゴールを決めた。
「4-3-3」の右FWという、スピードとドリブル力が要求されるポジションで、どうやら力を発揮しているようである。
ニュース映像を見る限り、中央に進み出てラストパスを出したり、コンビネーションで右サイドを突破したり、ゴール前に侵入して左サイドからのパスをシュートしたり、と多彩なプレーを発揮している。
レギュラーシーズンで活躍してこそであるが、本田は進化しているようである。
昨シーズンは、明らかに右サイドで、本田にボールが回ると停滞していた。
スピードとドリブル力の無さが、致命的だった。
これを克服したのが、凄い。
ホント、本田は、意志の強い、頭の良いプレーヤーである。
本田世代の選手は、U-18ワールドカップの頃から見ている。
この世代では、家長(G大阪⇒大宮)が、ダントツでうまかった。
家長だけが、世界で通用していた。
しかし、今の家長は、普通の選手になってしまった。
運動量の少なさと守備をしないことが、致命的だ。
しかし、今では、本田の方が、遥か上を行っている。
もうこれは、意志の力と言うしか、しょうがない。
やることを決めて、それをやり抜く意志の力。
そして、やることを、適切に考える頭の良さ。
サッカーの世界は、運動能力だけでは決まらないのだな、と本田を見ていると思う。