サッカー日本代表、UAEにPK戦で敗退、~アジアカップ。

 豪州でのサッカーアジアカップ、ベスト8の戦い、日本代表はUAEと延長戦で1-1で決着つかず。
PK戦となり、最初いきなり本田が外したが、UAEも3番手が外し、4-4。
そっからは、サドンデスの戦いだが、6番手の香川が外し、UAEが決めて、PK戦での敗退となった。

 PK戦だが、UAEが実力で上回ったと思う。
1番手のO・アブドゥラフマンが、GKの川島の動きを見て、ゴール正面にGKのタイミングを外すループシュートを決めた。
PKでループシュートなんて初めて見た。 心憎い、余裕のシュートだった。 度胸の良さと技術の高さが伺えた。
これが、川島のリズムを狂わせたと思う。
そして、2番手のマブフートも、川島の動きを見て、落ち着いてゴール右にゆるいシュート決めた。
これで、完全に川島のリズムが狂った。
以降、川島はボールと逆方向にばかり飛んでいた。
UAEは、最初に技術の高い二人を持ってきて、川島のリズムを狂わせにきたんだと思う。
それがまんまと成功した。
UAEの監督は、とても優れた策士だ。
もしかしたら、あのループシュートは、監督の指示だったかもしれない。

 さて、試合内容だが、中二日の日本は、重たい試合の入りだった。
その隙をついて、開始7分、裏に抜け出したマブフートがゴール左隅に蹴り込んだ。
技術の高いシュートだった。
この後は、ほとんど日本の攻めだったが、いかんせん動きが鈍かった。
チャンスもあったが、得点が入る気がしなかった。

 後半早々、乾に代えて武藤、7分で遠藤に代えて柴崎を投入した。
武藤がキレのある動きをして、チームに動きを与えたと思う。
惜しいチャンスが続出しだした。
そして、36分、柴崎が中央で本田とのワンツーの折り返しをダイレクトシュート、ゴール左隅に決めた。
これは、素晴らしいシュートだった。
そこから、日本の猛攻が始まった。
チャンスの連続だったが、決めきれない。
特に後半終了直前の、香川のゴール前でのシュートを外したのは、何やってるねん、バカかという奴だった。

 延長前半、長谷部からのパスが長くなったところを長友が必死に追いかけ、右のもも裏を痛めた。
これは、長谷部のイージーミスのせいだ。 長谷部の責任大。
これで、3人の交代枠を使い切っていた日本は、攻めれなくなり、前半終了。

 延長後半、アギーレが名采配を見せる。
柴崎が右サイドバックに入って酒井が左へ回る。 長友は前線に移動した。
動けない長友がディフェンス位置にいるため、不安で攻めれなかったが、これでまた攻めだした。
一番の見所は、ゴール前中央で得たFK。
本田が蹴ると思っていたら、柴崎が蹴り、ゴール右に僅かに外れた。
相手GKは、一歩も動けなかった。
蹴る前に本田のアップが写り、柴崎に「俺が蹴る」と言っているように見えたが、あれは、「お前が蹴れ」と言っていたんだな。
そして、120分の戦いで決着がつかなかった。

 敗因は、ゴールを決めきれなかったこと、これにつきるだろう。
中二日の強行日程だったが、後半の怒涛の攻めは素晴らしかった。
解説に来ていた岡田元監督が、今までも決定力不足と言われていたが、これから日本は、ゴールを決めるということを突き詰めなければならない、と言っていた。
頷ける言葉だった。
守備も良くなったし、いい崩しでチャンスも作れる。
残りはゴール。 いや、ゴールに専念できるレベルにようやく来た、ということだと思う。

 大会を振り返って、アギーレは、いいチームを作り上げたと思う。
そして、延長後半の長友のけがに伴う、ポジション変更は素晴らしかった。
ベスト8で負けてしまったが、アギーレは素晴らしい監督だと思う。

 しかし、このベスト8での敗退という結果がいい口実となり、八百長問題での告訴により、解任されると思っていたら、大仁会長が、すぐさまアギーレ続投を示唆した。
この何もやらない大仁会長が、珍しく素早い対応を見せた。
しかし、それはないだろう。
いたづらに、宙ぶらりんの状態を長引かせては、駄目だ。

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