ブラジル戦について(評論家・ブログ記事)

 フランス・リールでの国際親善試合、日本代表はブラジル代表に1-3で完敗した。
前回は、この試合を監督・選手コメントで振り返ってみた。
今回は、サッカー評論家やブログ村のブロガーの記事から振り返ってみようと思う。

(セルジオ越後)
力の差がハッキリと出たね。ボールの運び方、カウンターの迫力、展開力といった、あらゆる面で日本とブラジルには大きな開きがあったよ。

 セルジオさんお得意の批判はあまりなくて、当然の結果という感じかな。

(白鳥和洋)(サッカーダイジェスト編集部)
前半はとりわけ中盤(トップ下の井手口、2ボランチの長谷部と山口)のプレッシャーが甘く、いや、ブラジルのかわし方が抜群に上手く、日本のプレッシングはあまり機能していなかった。ブラジルのカウンターに守備網を切り裂かれ、頼みの綱の長谷部もこの試合に関しては及第点に届くほどの存在感を示せなかった。
 中盤が機能しなければ最終ラインが崩されるのは当然。ブラジルのような相手に90分間、質の高いプレスをかけるのは至難の業で、となると、「MF3枚」で世界と戦うのは厳しいということになる。ハリルホジッチ監督はここまで4-3-3システムにこだわってきたが、そのシステムを見直すべき分岐点に差し掛かっているのではないか。

 厳しめの意見かな。 4-3-3システムを否定している。
「日本のプレッシングはあまり機能していなかった」、というのは、どうだろう。
見当外れだと思うんだけど。

 ハリルホジッチを罵倒するような激烈な否定論はあまりなかったように思う。
サッカー評論家の記事には。 ブラジル圧倒的に強しという認識がちゃんとされていたからかな。

 自分は、ブラジル戦後の記事で井手口のトップ下を素晴らしい布陣と書いたけど、同じような見方をした記事を2つ見つけたので、紹介。

(広島由寛)(サッカーダイジェスト編集部)
むしろ“トップ下・井手口”には大きな可能性を見いだせた
世界との差を痛感し、ミスで失点を浴びた。本人からすれば悔しさのほうが勝っているのかもしれないが、そこまで悪い内容ではなかった。むしろ、“トップ下・井手口”には大きな可能性を見出せた。
 ワールドカップを見据えれば、ブラジルほどの実力国ではないにせよ、対戦国は日本より格上になるだろう。まずは守備から入る戦略をベースとするうえで、井手口の非凡なボール奪取力やデュエルの強さ、豊富な運動量を生かした機動力は、前から奪いに行く際には効果を発揮するのではないだろうか。攻撃面については、トップ下でのプレーはほぼ初めてに近いだけに、「分からないなりにやっていた」という。とはいえ、自分より後ろの選手がボールを足もとに収めた際、敵陣の空いたスペースに即座に走り込む動き出しにはセンスが感じられた。
ブラジル戦は、完敗以外の何物でもなかった。そのなかで唯一とも言える収穫が、井手口の起用法で選択肢が増えたことだろう。

 全くの同感。
ブラジルの中盤も守備重視だしね。 テクニック抜群の選手を置いていない。
テクニック抜群なのは、FWの3人。 これは、世界的な傾向なのかな。

(元川悦子)
井手口陽介に求められる「世界基準」への急成長。ハリルJの鍵握る守備のできる“トップ下”
長谷部が「今日はタメを作れる選手がそんなにいないと思ったので、行ったり来たりのゲームにならないように少し考えた」と話した通り、このブラジル戦では井手口がボールを収める余裕はなかった。それも世界基準のインテンシティーに慣れていけば改善されていくだろう。日頃、Jリーグでプレーしている選手だけに容易ではないが、彼自身があえて高い目標に取り組むことでしか、明るい未来は開けてこない。

 ロシアW杯の組み合わせ抽選会で第4ポッドに入ることが濃厚な日本は、グループリーグでブラジルのような強豪と必ず対峙しなければならない。格上がズラリと揃う厳しいグループに入ってしまう可能性も十分にある。となれば、ハリルホジッチ監督は今回のように走って守れる選手を軸にチームを構成するだろう。

 前からプレスにいくか、自陣に引いてブロックを作るかといったチーム全体のバランスの取り方は判断が分かれるところだが、いずれにしてもボール奪取力の高い選手を中盤に配置しなければ組織戦術は成り立たない。それがこのブラジル戦の惨敗で今一度、明確になったと見ることもできる。

 本番までの7ヶ月間で、泥臭くハードワークできる井手口の成長は日本にとって重要なテーマになるだろう。今回、相手の運動量が落ちてきた終盤の時間帯に、創造性の高い森岡亮太が入って攻撃チャンスを作ったように、従来型の10番タイプの選手も状況に応じて必要になってくるが、やはり中盤の選手選考でベースとなるのは高度な守備能力だ。

 そういう意味で、井手口には成長速度を一気に上げてもらうしかない。もちろん森岡や長澤、倉田秋(G大阪)、今回は日本代表メンバーから漏れた香川真司らが強豪相手にデュエルで勝てる選手になることも重要だが、若い井手口の成長に期待したいところだ。トップ下に陣取りながら、相手の配球役であるアンカーやボランチと果敢にマッチアップでき、攻撃にも絡める総合力の高いMFの台頭が、ロシアW杯で日本の鍵を握る存在になるかもしれない。

 引用が長くなってしまったが、中身があるので、削りにくかった。
全くの同感。
二人の評論家が同じような意見を持ったということは、正しい認識なのかもね。
この元川悦子という人は、いい記事を書いていることが多い。
「井手口には成長速度を一気に上げてもらうしかない。」というのは全くの同意見。
「森岡や長澤、倉田秋、香川真司らが強豪相手にデュエルで勝てる選手になることも重要だが」とあるが、無理だろう。 なまじ技術があるだけに。 ま、原口は、デュエルで勝てる選手に変わったけど。
倉田にも可能性はあるんだが。 長澤は、見たことがないので何とも言えないが、可能性はあるのかも。 しかし、井手口ほどの逸材じゃないだろうな。

 最後に、ブログ村のブロガーの記事。
厳しい意見が多いね。 ダメ出し多すぎ。
皆、ブラジル相手にもっとやれると思ってたのかな。 
そりゃあ、幻想を抱きすぎだよ。
吉田のPKがなければ、もっと頑張ったのかもしれないが。
なんせ、「ブラジルもブロックを作って、しっかり戻って、プレッシングをするというこれまで見たことのないような守備をしている。このようなブラジル代表は、歴史的にも見たことがない。」という今までのブラジルとは、一味も二味も違う強いチームになっているんだから。

 ということで、ブラジル戦を振りかえって見たけど、ベルギー戦と合わせて、判断したいね。
ハリルホジッチがどういう布陣にするか等、楽しみだね。 自分はブラジル戦を前向きに捉えている。
特にあまり引かずに、ハイプレスで対抗したことを。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
「関連コンテンツとスポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする