羽生三冠、初めて勝率6割を切る。 一方、藤井聡太四段はデビュー後10連勝。NHK杯に出てくる。

 今年度も、もう終わり。
羽生三冠の今年度の成績は、27勝22敗で、勝率0.551だった。
1985年にデビューしてから、31年間、全て勝率6割以上だった。
最低でも1996年度の0.6047だった。
これは、7冠を達成した1995年度の翌年で、フィーバー疲れがあったため。
それを下回るとは。
それでも、世代交代と言われないのは、3冠を防衛したからだろうなあ。
名人戦で佐藤天彦に1勝4敗で失冠。 よもやと思ったのだが。
しかし、棋聖戦で永瀬拓矢に3勝2敗でぎりぎり逆転防衛。
王位戦で、木村一基に4勝3敗で同じく逆転防衛。
最後、王座戦は、糸谷哲郎に3連勝でストレート防衛した。
タイトル戦だけ見ると、相変わらず強いんだが。
同年代の、森内俊之九段のA級降格、郷田真隆九段がやっとB級1組残留を見ると、年齢的に苦しいように見える。
しかし、今年度前半、「NHKスペシャル 天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」のリポーターをやったのとチェスの大会に二つ参加したことが重なったことによる疲れが最後まで響いただけなのかも知れない。
それがわかるのは、2017年度の成績次第だろうな。

 その一方で、新たなスターが誕生しそうだ。
藤井聡太四段。
AbemaTVの「藤井聡太四段 炎の七番勝負」第1局、増田四段へのかっこよすぎる勝ち方を見て、これは本物だと思った。
しかし、第2局では、永瀬拓矢六段に辛く指されて、完敗した。
ま、得意の終盤に持ち込ませてくれなかったからね。
しかし、これは、公式戦ではない。
公式戦では、デビュー後10連勝したそうだ。
近藤六段と松本六段に並ぶタイ記録。
これは、新記録を達成して、記録王への道を歩んでほしいね。
NHK杯の予選で3連勝していて、どうやら本戦出場みたいだ。 楽しみ。
明日、炎の七番勝負第3戦(3月26日):対 斎藤慎太郎七段がある。 見ないとね。

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