藤井聡太七段、惜しくも最年少タイトル挑戦逃す。

 藤井聡太七段が、予選を勝ち上がり、第69期王将戦挑戦者決定リーグ戦に参加していた。
7人による総当たり戦で、メンバーは、豊島将之名人・広瀬章人竜王・羽生善治九段・久保利明九段・三浦弘行九段・糸谷哲郎八段・藤井聡太七段で、藤井七段以外は6人ともタイトル保持者か、元保持者という強者のリーグ戦になっていた。
そこで、豊島将之名人に敗れた以外は勝ち、4勝1敗で最終戦を迎えた。
最終戦の相手は、同じ4勝1敗の広瀬章人竜王で、挑戦者決定を賭けた大一番となった。

勝てば、タイトル挑戦最年少記録(17歳10カ月)を17歳5カ月に更新する。
これまでのタイトル挑戦と獲得の史上最年少記録は、いずれも屋敷伸之九段が棋聖戦五番勝負で記録し、挑戦は17歳10カ月、獲得は18歳6カ月。
数々の最年少記録を打ち立ててきた藤井聡太七段のこれが、最後のチャンスとなる大一番。
強者相手のリーグ戦で、まさかここまでの成績を上げるとは、しかし可能性もあるなという感じで見てきたが、凄いな。
果たして、持ってるか、持ってないか?
デビュー以来、公式戦最多連勝記録「29」を達成したのだから、持っているのだが、C級1組の順位戦で、師匠の杉本昌隆八段に頭はねを喰らって、連続昇級を逃した辺りから、運気が落ちているような気がしている。

さて、大一番の藤井vs広瀬戦。
毎日新聞のサイトで棋譜中継をしていてたので、見てた。
矢倉の戦い。 「矢倉は終わった」という迷言があって、最近少なくなったけど、藤井七段は最近指しているようだ。
途中、持ち時間が藤井七段の方が1時間くらい短く差がついたので、ヤバイ感じがしていた。
そして、かなり広瀬竜王の方が良くなって大分苦しく見えたけど、何とか強引に攻めの足掛かりを作った。
そして、広瀬竜王に攻めのターンが回ってきて、トドメを指すだけという感じだったけど、間違えたようだ。
そこで、藤井七段が逆転、詰めろを掛けて、あとは凌げるかどうかという戦いになった。
藤井七段は、1分将棋になっていたので、王手への対応を間違えて、最後長手数の綺麗な詰みを喰らって、負けた。


後手、広瀬竜王が6九竜と王手をかけた場面、ここで藤井七段は、6八歩と会い駒をした。
これは、普通こう打つ。
しかし、これが間違いだったようだ。
5七玉と逃げれば、詰みはなかったようだ。
これを1分将棋で指すのは、難しいよ。
しかし、詰め将棋の天才・藤井七段なら、読み切って欲しかったなあ。
8九の桂馬が7七の地点を守っているのが、効いている。
これは、納得。 これぐらいなら、藤井七段に気付いて欲しかったなあ。
何でも詰みや詰み逃れは、完璧に読みそうなんだけどなあ。

残念無念。

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