竜王戦で羽生挑戦者が勝って、1勝1敗のタイに。

 将棋の第33期竜王戦七番勝負の第2局は22、23日に名古屋市の万松寺で行われ、挑戦者の羽生善治九段が豊島将之竜王に勝ち、対戦成績を1勝1敗とした。
羽生九段のタイトル通算100期がかかった大事なタイトル戦。
これが、ラストチャンスになるかもしれないからね。

 第一局は、羽生九段の矢倉風出だしに豊島竜王が急戦を仕掛け、居玉のままの殴り合いの将棋になった。
研究将棋ではなく力戦になったら、羽生九段有利かと思ったけど、互角の戦いが続いた後、2日目に羽生九段が崩れて、52手の短手数で負かされた。
力戦で負かされると、羽生さんの実力もかなり落ちてしまったのかなと思わざろうえない。 認めたくなんだけどね。
タイトル防衛がないにも関わらず、叡王と2冠保持の実力は、かなりのもんだな。 タイトルを失っては、代わりに新しいタイトルを奪うと言う。
最悪、4連敗もあるかなと心配する出だしだった。
ただ、持ち時間をあまり離されることはなかった。
羽生九段が序盤に一方的に時間を使って、時間が無くなって、最後間違えて負けるパターンが多くて、それが成績不振の原因と思っているので、そこを修正してきているのは、希望が持てた。

さて、第2局。
豊島竜王の先手で、角換わり。
後手が△2二玉として、▲4一銀と割打ちで金を取らせたのは、なかなかの作戦だった。
それで、有利になった訳ではないけど、豊島竜王の研究範囲からは外れたんじゃないかな。
お互い、サクサク手を進めて、時間差がついてないのも良かった。
互角の戦いだったけど、終盤なんとなく羽生九段が抜け出して、優位に立った。
最後の方で、羽生九段が少し間違えて、諦め模様だった豊島竜王がかなり考え出した時には、逆転されるかな?と心配したけど、考えた末の豊島竜王の指した手が冴えなくて、羽生九段がそのまま押し切った。
17時過ぎの豊島竜王の投了で時間を余しての少し早い終局だった。

これは、やれるな、と思えた対局だった。
羽生九段が序盤からサクサク指し手、持ち時間で差を付けられなけらば、互角の戦いが出来ること。
持ち時間で差を付けられなけらば、豊島竜王の心理的余裕もなくなって、手を間違えることもあること。
そして、羽生九段も忙しくなくなって、研究時間も増えてるんだろう、相手の手を受けるんじゃなくて、自分の研究範囲の戦いに持ち込めるようになっていること。
この二つで、もう互角なんじゃないかな。
もしくは、羽生さんの方が強いか。 そうあって欲しいんだけど。

これで、今後が面白くなった。
4勝2敗で竜王奪取かな。

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