藤井聡太四段「炎の七番勝負」、中村太地六段まで破って3勝1敗。

 藤井聡太四段・炎の七番勝負第4局、タイトル挑戦2回の若手の強豪・中村太地六段と対決した。
ここまで、第1戦、増田康宏四段に鮮やかな長手数の詰めで勝ち、第2戦、永瀬拓矢六段には、時間攻めと辛い将棋に、なすすべなく負けたが、第3戦、斎藤慎太郎七段には、完勝した。
これには、驚いた。
若手実力者相手に、2勝1敗だからね。
永瀬拓矢六段は、昭和の匂いがする棋士。 自分の土俵に引きずり込んで勝ったという感じ。
勿論いいんだが、容赦しなかった。

 さて、中村太地戦。
角換わりから、後手の太地六段が強引に攻めた。
太地六段が攻め潰しかけたように見えたんだが、聡太四段の飛車の筋の歩攻めが結構厳しくて、一挙に逆転、鮮やかに詰ませた。
素人目には、攻めの手掛かりがないような所から、鮮やかに攻め切るもんだ。
しかも、速い。
見ていて、ちょっとした差で終盤を迎えたら、ほんのわずかな所を手掛かりにあっという間に詰ますんじゃないかという、期待感を持って見てしまう。
驚異の詰将棋能力という必殺の武器を持っているという感じだ。
序中盤もそんなに悪いという感じはしない。
無理攻めはしなくて、結構切りあいのような手も指さなくて、守る処は守る手を指す。
案外、バランスが取れていて、最後に飛び道具の武器を持っているというイメージだ。

 これで、若手実力者に3勝1敗と勝ち越してしまった。
驚いたね。 まだ14歳で、中学2年生だからね。
学生服を着ている中学生と指して、負けるのは、プロとして厭なもんがあるだろうな。

 さて、これからベテランとの対戦になる。
第5戦(4月9日):対 深浦康市九段
第6戦(4月16日):対 佐藤康光九段
第7戦(4月23日):対 羽生善治三冠
もう、メンツが面白い。
根性の深浦九段が、どういう将棋を指すのか? ちゃんと正攻法の将棋を指すのか?
もし負けそうになったら、どんな顔をするのか、楽しみだなあ。
佐藤康光会長は、負けられんだろう。
是非、定石系でない力将棋を指して欲しい。
真の実力者は、力将棋になればなるほど、強いからね。
そこで、力を発揮できるのか?

 最後に羽生三冠。
けど、初手合いじゃなくなった。
第零期 獅子王戦 決勝戦というお遊びて的な場で、指した(棋譜)。
羽生三冠は、藤井君相手に、藤井システムを指した。
さすがに、面白いことするなあ。
解説がないとわからないけど、最後、羽生三冠が際どく藤井君の攻めを凌いで、勝っているねえ。
羽生三冠が藤井君の攻めを見切った感じだ。
藤井君の詰将棋能力という飛び道具も、羽生さんには通じずという感じかな。
羽生三冠の詰将棋能力も凄いからねえ。
対戦後の感想戦も楽しみ。 羽生さんが何と言うか?
羽生さんがどう藤井聡太四段を見るのか? 自分がバトンを渡す相手と見るのか? まだ戦う相手と見るのか?
その辺が伺い知れるかもしれないからね。

 藤井聡太四段は、2016年度、公式戦で10戦全勝の成績を残した。
もう、いきなり凄いね。
NHK杯で初戦千田翔太 六段と当たる。 まだ放映日は未定みたいだけど。

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