伝説の6者プレーオフとなったA級順位戦もクライマックスに。
豊島八段を破った羽生竜王が、稲葉八段とのプレーオフ決勝を戦った。
稲葉八段の先手で相掛かりから、横歩取り模様の将棋になった。
佐々木勇気六段が藤井聡太六段の連勝を止めた将棋も、相掛かりから横歩取り模様になったのを見てて思い出した。
序盤は互角だったが、中盤に稲葉八段が徐々に有利になった。
将棋ソフトのぽんぽこの数値で+500くらい。
ところが、終盤、稲葉八段に見落としがあって、羽生竜王が逆転、そこからは盤石の差し回しで、羽生竜王が押し切った。
これで、羽生竜王の名人挑戦が決定。
数日前、「羽生竜王、すわ事件かと思わせて、プレーオフで豊島八段に勝つ。」という記事でも書いたけど、佐藤天彦名人に勝てば、タイトル通算100期獲得を名人奪取で飾ることになる。
ほんと絵にかいたようなストーリーになる。
将棋の中身に話を戻すと、豊島八段戦でも現れた玉形が再び、稲葉八段戦でも現れた。
この玉形、一見狭く見えるし、上部からの攻撃に弱く見えるが、7三の桂馬が6五に飛ぶと、攻めに出ると共に、右側から攻められても、玉が7三に逃げれて、さらに左上に逃げれる広いスペースがあって、かなり耐久力がある。
羽生竜王は、豊島八段戦で指したこの玉形が気に入って、再び採用したのではないかと思う。
これは、羽生囲いと名付けてもいいんじゃないかな。
羽生さんの名前が付く戦法とか囲いはなかったので、寂しかったのだが、これは羽生囲いと呼んでもいいんじゃないかな。
この玉形は流行すると思うよ。