京都府と大阪府の境にある天王山270mに登った。(2015/02/07)。
水無瀬川緑地公園の駐車場に車を停める。
サントリー山崎の工場が見える。
線路に向かって歩き、サントリー工場前で、線路を渡り、右折する。
JR山崎駅を右手に過ごして、
この登り口の石柱のある角を左折する。
右手に一つお寺をやり過ごすと、
宝積寺。 仁王像が残っているのは、珍しい。
宝積寺の本堂。
明智光秀は、本能寺の変で謀反を起こし、織田信長は自害する。
豊臣秀吉は、その知らせを聞き、中国大返しで京都に舞い戻り、この天王山の地で、明智光秀と相対する。
豊臣秀吉は、この宝積寺に本陣を置いたそうだ。
この本堂の右手奥が登山口。
ここが、登山口。
整備された登山道を登っていく。
青木葉谷展望台に到着。
眼下には、淀川が見える。
ここは、木津川と宇治川が合流した川に桂川が合流している所。
大阪方面。 中央に一際高いアベノハルカスが霞んで見える。
整備された登山道を登っていく。
山崎合戦の地の石碑がある。
このあたりにベンチが多いので、ここで昼飯を食べる。
頂上は展望がないので、ここで食べたのは正解だった。
そばにある旗立松展望台に上がって、戦場を見下ろす。
解説板がある。
横方向に走る高速道路のあたりを境に、上側に明智軍、下側に秀吉軍が相対した。
流れているのは、桂川。
最初戦いは拮抗していたが、桂川沿いに池田恒興が北上、側面からの攻撃に成功、一気に戦況は、秀吉側に傾く。
光秀は、この桂川と天王山に挟まれた狭い地で、秀吉を迎え、狭い地で縦に伸びた秀吉軍を叩く腹積りだったようだ。
空振りに終わったのだが。
単に話を聞くだけでなく、こうやって実際に生で地形を見ると、感慨も深くなる。
どちらでも頂上に行けるが、左手に進む。
十七烈士の墓。
時は幕末。 蛤御門の変で敗れた、久留米藩士・真木和泉守以下十七名は天王山に踏みとどまり、全員割腹自刃した。
合掌。 日本の守護をお祈りしておいた。
少し進むと、酒解神社がある。 奈良時代の創建だそうだ。
これは、神輿庫。 なかなか風格がある。 重文に指定されている。
ヒノキ林の中を進んでいく。
天王山山頂手前。 右手に行くと、柳谷方面。 まっすぐ登ると、天王山山頂。
広場に少し小高い所がある。
そこが、天王山山頂。 展望はない。
先ほどの別れに戻って、左折、柳谷方面に向かい、十方山を目指す。
自然林のなだらかな道を歩く。
ここが十方山への別れと勘違いして、左の道に入る。
けど、進んでいくと、結局元の道に戻ってきた。
奥の山展望広場への分岐。
2~3分で行けて、絶景と落書きされていたので、右手に入る。
大きな反射板の前で展望が開ける。
長岡京方面が見える。 絶景ではないな。 大げさ。
引き返す。
しばらく進むと、十方山への分岐に出会う。
ここで左折。
自然林の尾根道を進む。
小高いだけの十方山304mに到着。 天王山より少し高いみたい。
展望はない。
このまま、南方向に下山することにする。
ちょっと勘違いしていたので、このまま南方向に進むと、どこに下山するかわからない。
けど、道はしっかりしているので、そんなに離れていない所に下山できそうと判断した。
まあ、間違えていたとしても、戻ればいいだけの話。
低山なので、体力的な問題もないだろう。
地形図からわかるように、緩やかな尾根道の下りが続く。
竹林になってきたと思ったら、急に視界が開けた。
名神高速の上に出てきた。
正面のが、天王山トンネル。
右手の陸橋を渡って、左手に進む。
右手に高速下をくぐれるのだが、左手に水無瀬の滝の標識を発見。
ちょっと寄っていく。
水無瀬の滝。
5段になっている、なかなかの滝。
こんな、名神高速のそばでなければ、ちょっとした名所になっていると思うのだが。
先ほどの高速下をくぐって、市街地の中を下っていく。
やがて線路に出会い、左手へ、サントリー工場の前で、線路をくぐって、少しで、水無瀬川緑地公園に戻ってきた。
まあ、面白みの少ない山かな。
ただ、冬に軽く運動するつもりで登るには、いいんじゃないかな。
竹林やヒノキの植林も見られるが、自然林が多く、なだらかな道が続くので、歩くには雰囲気はいい山だと思う。
(コースタイム)
駐車場11:10 → 宝積寺11:30 → 11:55旗立松展望台12:15 → 12:35天王山山頂12:40 →
十方山への分岐13:15 → 十方山山頂13:30 → 天王山トンネル14:15 → 駐車場14:40
麓近くには、竹林が多かった(地点A)。
また、頂上近くでは、ヒノキと竹林の不思議なコラボレーションが見られた。
サザンカ(地点B)。
平滑の樹皮。
葉先はわずかに凹む。
ヒサカキに似るが、葉裏の網目が多少見える程度なので、サザンカ。
アラカシ(地点C)。
樹皮。
粗い鋸歯で、先半分にある。
ヤマモモ。
白っぽく、縦じわのある樹皮。
細長く先寄りで幅広い葉。
また、麓近くで、美しい竹林が見られた。