滋賀県の金糞岳と白倉岳に登った。長浜ICで降り、高山キャンプ場から林道に入った。舗装されていて走りやすく奥まで入れるので便利だ。連状頭のすぐ南の駐車スペースに車を止めた。
山は紅葉していた。近くで見る紅葉は、あまり美しい色とは言えないが、遠くから見る山肌の紅葉は、まあ美しかった。その中を、連状頭、小朝の頭を通って、笹の生い茂る道を抜けると、大朝の頭で右からの広い道に出くわした。後からわかったのだが、鳥越峠を過ぎたあたりからの登山道があるみたいで、そちらの方が、30分くらい近いようだ。そのせいで、人通りが少なくなり、笹に侵食されているのだろう。尾根道を登っていく。ブナ林を通り抜け、低木になったあたりで、振り返ると、雲間にわずかに伊吹山が見えた。登山口から一時間半ほどで、金糞岳頂上に着いた。割とスペースはあるが、見晴らしが良くない。
少し休憩して、白倉岳に向かう。ここから俄然見晴らしが良くなる。一旦深谷出会いまで下り、少し急な岩場のある道を登り、稜線に出る。深谷に落ち込む山肌の紅葉が美しい。景色を楽しみながら、稜線を歩く。西方向には琵琶湖も見えるが、北側は低木に遮られて、よく見えない。40分ほどで、白倉岳に着いた。さらに西にも行ってみるが、相変わらず、北側の見晴らしは良くないので戻ることにする。昼飯を食べたいのだが、座れるとこがない。やっとこさ、稜線に小さなスペースを見つけ、そこに座り込んで、景色を楽しみながら、コンビニ弁当を食べた。後は、来た道を戻るだけだ。急なところはあまりないので、サクサク降りれた。
ここは、車で奥まで入れるので、高低差わずか350mの楽勝登山になる。その割には、景色がいいと言えるだろう。しかしなぜだろう。道が入ってくると、自然の息吹が弱くなる。これは体で感じることだ。山に登りやすくなるのはありがたいのだが、残念なことである。
写真は、小朝の頭過ぎから見た金糞岳。