アジア大会の女子サッカーの決勝、日本は中国と対戦した。
出場メンバー。
4-2-3-1を採用してきた。 どういう狙いがあったのかは、良く分からない。
中国は、4-4-2かな。
前半、中国は前から激しいプレスをかけてきた。
それでも、日本は後ろから繋ごうとしたため、特にボランチの所で奪われて、ピンチの連続だった。
先制してからの韓国戦と全く同じようになった。 中国も韓国戦を参考にしたんだろうな。
あんだけ、前から来ているということは、後ろの人数が少ないということ。
大きく蹴りだせば、チャンスになることもあるし、相手を後ろに下げさせることも出来る。
しかし、如何せんキック力がない。 これが女子サッカーを見ていて、イライラするところだな。
中国の決定力のなさで日本は助かっていた。
日本は、攻められ続けても、粘り切って、0-0で終えることができた。
終盤、中国は疲れるだろうから、そこが勝負だなと見ていた。
しかし、後半も変わらない。
後半11分、日本は籾木に代えて、菅澤を投入。
中盤にスペースが空きだして、日本が良くなってくる。
盛り返しかけたのだが、またパスミスからピンチを迎えるようになって、
後半32分、中国のカウンターで、左サイドから中へ繋がれ、さらに落とされて、PA手前から鋭いシュートを打たれたが、山下がビッグセーブで防いだ。 今日2本目のビッグセーブ。
そして、後半45分、ピッチ中央でボールを受けた岩渕が、右サイド前のスペースにボールを出した。
駆け上がった、中島がダイレクトで鋭い弾道のクロスをニアに上げる。
センターバックの間にポジショニングを取っていた菅澤が1歩前に出て、ダイビングヘッドで合わせると、ボールはネットを揺らして、ついに先制。
中島は、よくダイレクトでセンタリングしたし、女子とは思えない鋭いピンポイントで長いクロスだった。
中島は、フリーだったので、ツータッチぐらいで正確なクロスを上げろと見ていたのだが、ダイレクトしかタイミングがなかったんだな。
正確な判断だった。 それにライン近くまで行っていたので、距離が結構あった。 それでもスピードのあるボールを蹴ったし、しかもドンピシャクロスだったのだ。 あれは、男子でもなかなか蹴れないよ。
中島 依美のポテンシャルの高さを感じさせるプレーだった。 前半は左サイドにいて、菅澤が投入されてから右サイドへ。 やるね~。
そして、残り4分ぐらいを逃げ切った。
内容では、負けていたね。 完全に。
しかし、山下を中心に粘り強い守備をしていたのも事実で、何とかなりそうと見ていた。
まあ、後ろで繋ぎすぎるのをやめて欲しいね。 そうすれば、もっと楽に試合が出来る。
ま、それでも優勝という結果を出した。
アジア女子の4強の北朝鮮・韓国・中国を全て破ったのは価値がある。
なでしこのDNA・しぶとく戦って最後に勝つサッカーが復活してきたのは、大きい。
あと、菅澤の成長だね。 じんわりとだけど、成長してきている。 菅澤が化けてくれたら、日本のFW陣もバリエーションが増える。
いろいろ見ていて、歯がゆい所もあるけど、ベストメンバーが揃って、U20から何人か入ってきたら、WCが楽しみだね。
それにしても、もうちょっとキック力が何とかならんかね。