日本代表は、キリンチャレンジカップ2019でパラグアイ代表と対戦した。
日本の出場メンバー。
GKがなんで権田なんだと思ったが、シュミット・ダニエルは、負傷していたみたいだ。
後はほぼ予想通りだが、橋本拳人が少し意外だったかな。
試合は、最初から日本がボールを支配し、押し込んでいた。
そして、前半23分、中島・堂安・長友と繋ぎ、長友がフリーでグラウンダーのクロス、DFの足に触れるも、大迫が左足で合わせて、ゴールに蹴り込んだ。
流れるようなゴールだった。
さらに、前半25分、カウンターから中島・南野・大迫と相手のプレスを受けながらも何とか繋いで、最後はフリーの堂安へパス、堂安はPA中央でGKと1対1になり、股抜きシュートを放つが、防がれてしまう。
絶好のチャンスを逃した。
しかし、前半30分、中島がドリブルから、右サイドを駆け上がった酒井にパス、酒井はダイレクトで中に折り返した。それを、フリーで待っていた南野がゴールに流し込んだ。
またもや、美しい流れるようなゴールだった。
この後、パラグアイも反撃して2本ほどシュートを打つが、いずれも権田が防いだ。 特に1本目は至近距離からのシュートをよく弾いた。 ピンチはこれぐらいだったのかな。
前半は、このまま終了。
後半、久保建英を投入。 冨安を右SBにスライドさせた。
6人選手交代したけど、日本がずっと押し込んでいた。
久保は、テクニカルなプレー、特にドリブルで魅せてくれた。 ファウルで止められてたけど。
それでも、5本のシュートを打った。
後半13分、左サイドでフリーでボールを受けた原口が、ライン際からゴール前に折り返したのを、久保がシュートを打つが、DFにブロックされてしまう。 結構なチャンスに見えたが、コースがあまりなかったかも。
一番のチャンスは、後半24分、柴崎がDFの裏へ絶妙なスルーパス、久保が抜け出して、PA右の角度のない位置でGKと1対1に。枠の上側を狙って左足を振り抜くが、クロスバーに当たってしまう。
後半は、久保劇場と化すが、このまま、2-0で試合終了した。
パラグアイという強い相手に完勝した。
ゴールも見事な連携からの崩しで、美しかった。
前の4人、大迫・中島・南野・堂安は、素晴らしいね。 皆、好調な感じだ。
厳しい守備をしてきたパラグアイ相手に球際でさほど負けてなかった。
久保もコパの時同様に世界に通じるテクニックを魅せた。
得点を狙いに来たけど、特にPA右の角度のない位置でのプレーは、パスなら1点物ものだった。
分かってたけど、シュートに自信があったからということだろう。
最近の久保は、レアルでのプレシーズンマッチでのプレーから見てたけど、ゴールから見放されているのを感じていた。 それが、続いている感じ。 早く点を取って、抜け出したい所。 ミャンマー戦で何とかしたい。
中島翔哉が、リフティングドリブルをして、相手に削られていた。 中島は、あとで自然とやっていたと答えていた。
確かに、パスが弾んできたので、そのままのリズムでポンポンとボールをリフティングで弾ませて、ドリブルしたという感じだ。 遊びの感覚だな。 中島の場合、楽しんでサッカーをやりたいと盛んにインタビューで答えている。
サッカーを楽しめているんだと思う。 そこには、何の他意もない。
皆が日本を背負って、必死になってプレーしている中で、中島翔哉は、一人楽しんでサッカーをしている。
別格のプレーをしているから、許されている。 そして、スポーツは本来こうあるべきとも皆薄々感じている。
和が尊ばれる日本で、サッカーを楽しむことを押し通して、唯一無二の存在になった中島翔哉。
出る杭は打たれるけど、突き抜けたという感じだな。
ただ、中島は決して我儘ではない。
リオ五輪代表選考の時、自分はこう書いた。
「このチームの柱は、後ろから植田直通、遠藤航、中島翔哉、浅野拓磨だね。
中島翔哉は攻撃能力だけでなくて、しつこいプレスを掛けれる分、評価が高い。
本来なら南野巧実が実力的に中心選手なのだが、このチームで活躍したのを見たことがない。
絶対的な選手になれていない。 守備がイマイチなことを考えたら、3番手になってしまう。
浅野拓磨は絶対的なスピードを持ち、そこそこうまくなったが、久保裕也はオールラウンドで絶対的な物はない。」
中島は、リオ五輪代表では、守備をしていた。 だから、やれば出来る選手、と自分はずっと見ていた。
多分、あまり守備をしないのは、攻撃に体力を残す必要があると考えてのことだろう。
両SBの長友と酒井宏樹は、円熟してきたねえ。
ここぞというチャンスだけ上がってくる。 そして、グラウンダーのクロスでアシストしてみせた。
二人とも基本は守備重視。 長友はより攻撃的だけど、心は守備重視みたいだね。 イタリアにいたからね。
橋本拳人が良かったね。 守備的ボランチらしい、相手に食らい付く守備をアグレッシブにしていた。
板倉はまだまだだね。
森保監督が、久保についてこうコメントしていた。
「守備の部分でもまだまだ強さは足りないですけど、まず強さを上げてもらうことと、強さを上げてもらうために、今日は果敢にチャレンジしていましたけど、そこは続けて代表でもトライしてもらえればと思っています。」
久保はフィジカルコンタクトを厭わず、相手からボールを奪おうとしていた。 自分はOKだと見ていたけど、そこにハッパをかけるんだな、監督は。
伊東純也が随分成長しているみたいだから、彼のプレーも見てみたかった。
日本代表は、これから楽しみが多いね。