鹿島は31日、石井正忠監督(50)の解任を決定した。
全タイトル奪取を掲げた今季だったが、ACLは30日に広州恒大(中国)に敗れて決勝トーナメント1回戦で敗退。連覇を目指すJ1は7勝5敗で7位と失速中で、交代に踏み切った。後任には大岩剛コーチ(44)が就任する。
昨年、クラブの日本人監督として初のJ1年間優勝、さらにクラブW杯準優勝、天皇杯優勝へと導いた。
2015年7月、トニーニョ・セレーゾの成績不振による解任に伴い、鹿島の監督に就任。10月、Jリーグカップで優勝。
2年目の昨年、上記好成績。
それなのに、解任するのか。 驚きだ。
見かけは地味で、誰だこれは、と思ったものだが、さすが鹿島が選んだだけあって、優秀な監督だった。
若手を育成してきた鹿島生え抜きの人材なのに、こんなに早く解任してもいいのか?
長期戦略を掲げる鹿島の理念に反すると思うよ。
ちょっと焦りがあるんだろうな。
鹿島は今年大型補強した。 今年のバカでかい優勝賞金を当てにもしていたんだろう。
だから、焦っているのかな。
ACLを狙ってたと言っても、誰が監督でも簡単ではない。
Jリーグと二兎を追うとなれば、なおさらだ。 ガンバで5年目の長谷川監督でさえ苦労している。
ターンオーバーは、それほど難しい。 石井監督は暗中模索しながら、チャレンジしていたと思う。
それなのに、簡単に首を切りすぎ。
Jリーグの成績も、まだ十分狙える位置だ。
但し、得失点差がゼロというのが、勝負強さの現れでもあるが、ちょっとバランスを崩せば、落ちていく可能性も高い。 そこに危機感を覚えたんだろうな。 首脳陣は。
鹿島としては、早めに手を打った好判断とも言えるが、大岩剛新監督の力量が石井監督を上回る保証はないし、石井監督という可能性を秘めた人材を失うのは、とても勿体ないと思うよ。
まあ、クラブに残るのかな。 そして、また成績不振にでもなれば投入する、便利使いにでもするのか。
石井監督もとっとと出て、新しいクラブで挑戦すべき。