大一番の試合の解説を任された、戸田 和幸。

 浦和レッズvs鹿島アントラーズ、前半戦の天王山、DAZNでの解説を任されたのは、戸田 和幸だった。
DAZNの解説は、試合チームのOBが担当することが多いような気がするのだが、今回は戸田 和幸だった。
戸田 和幸の解説は、素晴らしく、今一番だと思う。
現役時代は、ガットゥーゾみたいな狂犬ボランチタイプだったんだけどな。 イメージが違う。

過去記事でも褒めてきた。
褒めてるのは、自分だけと悦に入ってたんだけど、DAZNで大一番の試合の解説を任されたということは、プロ間での評価も高いということか。

 この試合での守備の解説は、さすがだった。
鹿島のマンツーマンでの守り。
素人は、どうしてもボールを追うし、攻撃を見てしまう。
そこに、守備のしっかりとした解説をしてくれると、とても助かる。
戸田は、攻撃力はなかったけど、相手の攻撃を防いでいたんだから、攻撃の解説をしてもいい。
聞いていて、お~っと教えられることが多いんだな。
この試合でも、最後に芝の話に触れていて、おっそうなのかと思った。
プロはこうじゃなくっちゃ。

 実は、プロの解説者達には多いに不満がある。
誰も、選手の悪いプレーについて話さないからである。
悪口を言えというのではない。
悪ければ、悪いという批評をして欲しいのだ。
いいプレーというのは、大概素人でもわかる。
しかし、悪いプレーは明らかでない限り、素人にはわかりにくいものだ。
解説者はピッチ全体を俯瞰しているし、現役時代プロでバリバリやってたんだから、悪いプレーはわかっているはずだし、このプレーが勝敗を分けたとか、わかっているはずだ。
しかし、誰もそれを言わない。
辛口と言われるセルジオ越後も監督の批判をしても、選手の批判は少なくともテレビではしない。
だから、サッカーファンの視るレベルも上がらないんだと思う。
ひいては、それが選手のレベルが上がらないことにも繋がると思う。
欧米や南米みたいな酷い悪口は、聞きたくもない。
そうじゃなくて、ちゃんとした批評を聞きたいんだな。
日本人は優しいし、選手のプレーを悪く言うと、心証を悪くして、付き合いにくくなるということがあるんだろうけど、心を鬼にして、やって欲しいんだなあ。
戸田さんは、AFC U-16サッカー、日本vsベトナム戦でFW宮代がフリーでのシュートをGKに阻まれ場面で、全然悔しそうな素振りを見せなかったのを、それではダメだと指摘していた。 自分も見ていて、そう思った。
戸田さんは、悪いプレーを悪いと言える素質があると思う。
戸田さんには、日本の悪しきサッカー解説文化を何とか打破して欲しいなあ。
いきなり全開にすると、日本では角が立ちすぎるから、少しずつでも混ぜていって、変えていって欲しいよ。
ま、全開でもいいけど、そうすると戸田さんが失業するかもしれないので。

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