ハリルホジッチ監督が日本代表に “マラン”を身につけよ と提言したそうだ(こちら)。
ハリルホジッチ監督のインタビュー。
-15年3月に就任してから、代表チームを率いるのは3年目。改めて日本人を指導する上で感じることは。
「まだ恥ずかしがっている。日本の人たちの教育や伝統、習慣から優しさは出る。それはいい。優しい人たちだなと思うが、グラウンド上ではその優しさを見せない努力をしないといけない。私は“マラン”という言葉を使う。ポルトガル語では“マリーシア”だが、フランス語ではマランと言う。国内組の若い人たちはマランがない」
「例えば、(原口)元気は(16年10月の)オーストラリア戦でPKを与えましたね。(同6月のキリン杯)ブルガリア戦でも。元気はすごいエネルギーにあふれていて、(守備時も)ボンボン行くんでね。抑えられない。(原口に言うならば)『オレだったらオマエの前にポンと(体を)入れて(ファウルを誘い)レッドカードを出させるよ』と。それがマラン。ボールが来てわざと前に入って、前に引っかけてもらう。これがマランで、技術とも言う。マランを技術とすれば、日本ではその技術がない」
「例えば、だます動きもマラン。(サッカーでは)だましてもいいが、日本人は『人をだますな』と子どもに言う。だますなと言うと(日本人は)本当にだましません。多分もう、(日本人の)DNAの中に刻み込まれているから難しいのだろう。ただネガティブなことじゃない、これは」
-監督自身は現役時代、マランを有効活用していたか。
「私はマランのスペシャリストだった。イタリア風なプレーが大好きだった。イタリア代表ともよく試合をしたが、イタリア人はよくつねったり、引っ張ったりしてくる。後ろ髪をぎゅっとつかまれたことがあって、昔(イタリア代表DFのクラウディオ)ジェンティーレっていうヤツがいた。(エースキラーの異名を持つ)むちゃくちゃ悪いヤツ。私が突いたら、イエローカードをもらって、アイツは(主審の)後ろで笑っていた。その20分後、CK時に私は(審判に隠れて相手の)股間を蹴った。私が笑いかけると、『次はオマエの股間を蹴るぞ』と言ってきた。これもマラン」
自分は、ハリルホジッチ監督を高く評価している。
彼が日本代表監督に就任した時は喜んだものだ(こちら)。
実績十分だし、ボスニア内戦を生き抜いた強者であり、リアリストだからだ。
休むより働いていたいという彼の情熱も凄く買っている。
ただ、この“マラン”はやめて欲しいね。
相手の前に体を入れて、反則を誘うのはまだいい。
ボール保持の正当なプレーだ。
しかし、狡猾なプレーをやらせないでほしいもんだ。
正々堂々と戦う、それがスポーツだ。
それが、難しい世の中だから、スポーツでだけでも理想を実現しようというのが、スポーツの理念。
日本人の多くが、卑怯なプレーで勝ってもちっとも喜ばないだろう。
そんなの糞でも喰らえと言いたい。
卑怯なプレーなんかしたら、日本人は力が出ないよ。
DNAの中に刻み込まれているとちゃんとわかっているなら、それに反することはやめるんだね。
そんなことより、卑怯なプレーをされたら、闘争心をむき出しにして戦うようなそんなメンタルを引き出してほしいもんだ。
日本人に必要なのは、闘争心。
日本人と少し似たようなメンタルがあるドイツ人には、闘争心がある。
だから強い。
日本人にも昔はあった。
それを引き出すのに注力すべきだろう。 “マラン”なんかより。