東京五輪・準決勝、U-24日本代表はU-24スペイン代表と対戦した。
相馬先発かと思っていたら、旗手。 その他は予想通り。
立ち上がりから、スペインがボールを支配する。
予想より支配された。 ボールを奪っても、即時奪還の力が凄い。 代表でもこういうプレーが出来るのは、国全体に染み付いているんだな。 グアルディオラの教えが。
前線の選手が巧いのは当然として、CBのパス回しの能力が凄い。 これじゃ支配されるのは、どうしようもないな。
もっとも大概の国が、スペイン相手ではボール支配されるんだから、しょうがない。
それに、このU-24スペイン代表は、半分くらいA代表の選手だからなあ。
なかでも、ぺドリが巧い。
しかし、吉田麻也を中心とした日本のDFがとても良くて、よく守っていた。
それでも、前半39分、斜めにダイレクトパスを繋ぐと、CFラファミルがフリーになっていて、PAに侵入、GKと1対1になって、シュートを放つが、飛び出した谷がファインセーブする。
谷が良く防いだ。 前半に許した決定機は、これぐらいだった。
日本もカウンターで攻めるが、決定機はなし。
前半は、0-0で終了。
後半も、同じ構図。
後半11分、ククレジャからの緩いクロスを板倉が頭で触れなかったために、メリノに入れ替わられて、PAに侵入するが、吉田がスライディングして、メリノが倒れて、PKの判定。 しかし、ビデオを見ると、吉田の足が先にボールに触れていて、その足をメリノが思い切り蹴っていた。 VARでPKは取り消される。 それにしても、吉田の凄いプレーだった。 PKぎりぎりのプレーだった。
スペインは疲労を考慮して、次々に選手交代する。 レベルが落ちないのが大したもの。
日本も、上田と相馬を投入。
後半31分、パスのリフレクションがDF裏に流れてしまい、ラファミルが抜け出してシュートを放つが、飛び出した谷が弾き出した。 2つ目のビッグセーブ。
日本もカウンターを仕掛けるのだが、裏へ通そうとするラストパスがCBにカットされる場面が多かった。 パスの精度が足りないのもあるのだろうが、スペインCBの読みもいいんだろうな。
後半ロスタイム、堂安がパスをカットして、高速カウンターでドリブルで持ち上がる。 前に上田も走っていて、4対4になっていた。 しかし、スビメンディが堂安の体を掴む。 しかし、堂安はそれを振りほどきなおもドリブルで前進するが、今度はユニフォームを引っ張られて、止められてしまった。 絶好のチャンスだったのに。
イエローは出たけど、得点機阻止に当たると思うけどな。 さらに言えば、2回堂安を掴んだから、2回のイエローでレッドにすべきだった。 この相手を掴むイエロー覚悟のプレーは、度々見かける。 ほんとに腹が立つプレーだ。 サッカーは手を使うのは反則。 手が偶然当たることはあっても、掴むのに偶然はない。 全て意図的。 一発レッドにすべきだ。 そうすれば、こういうプレーはなくなるよ。 このプレーは点が入った可能性は相当あったと思う。
斜め前を上田が走っていたし、久保と遠藤がすぐ後ろを走っていた。
ほんと卑怯なプレーだった。
そして、延長に入る。
延長に入る所で、堂安と久保に代えて、三好と前田を入れた。
確かに疲れてはいたが、どちらかは残すべきだった。 三好は守備が甘いから、大して効果はない。
堂安と久保がいないから、攻撃は左サイドの相馬の突破からのクロスのみ。
そして、延長前半12分、中山が左サイドからクロスを供給、前田がゴール前へ飛び込み、DF2人と競り合いながら頭で合わせるが、惜しくも枠の右上へ外れてしまった。 絶好のチャンスだった。 上田だったら決めていたかもしれないが、前田にヘディングの技術はない。 上田はニアに全然飛び込んでいなかった。 誰かがニアに飛び込むべきで、それは上田の役目だったと思う。
そして、延長後半10分、PA右でオヤルサバルがドリブルを仕掛け、短く折り返すと、パスを受けたアセンシオが、素早くターンして左足を振り抜くと、ゴール左隅に決まった。 前に立った板倉がちゃんとコースを切れてなかったな。 谷もニアに少し動いた後にファーに蹴られたので、届かなかった。 東口なら届いたかもな。
この直前にも、オヤルサバルにドリブルで切り込まれて、危ない場面があった。 スペインはそれまでパスばっかりで、ドリブルを仕掛けることがなかっただけに、それが効いていたな。
残り5分、逃げ切られて、0-1の負け。
試合内容は負けだけど、勝つチャンスはあったな。
守備陣がほんとに頑張った。
東京五輪で、史上最強のメンバーで、実力で負けていても、勝たなければダメだったな。 残念。