ガンバ大阪の2018年シーズンを振り返る。
シーズンの流れを分かりやすくするために、グラフを作ってみた。
後5試合分の総勝ち点の推移。 ある節からその節を含んだ後5試合分の総勝ち点。
(5試合分ぐらいを合計すると、調子がわかりやすい)
こう見ると、7節以降、しばらく調子を取り戻していたのがわかる。
しかし、また13節以降、おかしくなった。 と言っても●△△なので、メチャクチャ悪い訳ではない。
しかし、WC明けの広島戦でファビオの一発退場が効いたね。
あれが、決定的に流れを悪くしたのがわかる。
そして、宮本監督就任で何とか持ち直した。
今野先発復帰から9連勝の快進撃が始まるのだが、前後して、渡邉千真・小野瀬初先発、藤春先発復帰、今野先発復帰、ファンウィジョ復帰と続いているので、これらの出来事の相乗効果だと思うよ。
藤春復帰も大きいし、宮本監督が希望して取って来た渡邉千真・小野瀬も効いた。
すぐ、チームにフィットしたのも不思議だなあ。 フィットする選手を取って来たのかもしれないし、フィットするような使い方をしたのかもしれない。 これは、宮本監督の見る眼と采配の凄い所だろう。
遠藤保仁が雑誌Numberでインタビューに答えていた。
「元々力のある選手も多いし、優勝してもおかしくない。周囲からはよく残留したな、と言われますけど、僕からしたらもったいないな」と思えたシーズン。だって 前半戦でしっかり勝ち点を積み重ねていたら、優勝争いができていたわけですからね」 宮本のもとでチームが再建できた理由も守備ではなく、攻撃の視点に立つ。 クルピの攻撃志向を踏襲しつつ、プラスアルファを与えてくれたという見解だ。 「レヴィーはサッカーをよく知っていましたし、いい監督でした。最初の5試合で勝ち点9ぐらい取っていれば問題はなかったと思うんです。勝てないからチーム全体に焦りもあって、何でもかんでもゴールに向かって攻撃が単発に終わっていた。ゴールに向かうだけが攻撃じゃないですから。 ツネさんになって守備が細かくなったと言われていますけど、(結果が出ているのは) いい攻撃ができているからこそ。ほとんどの試合で、先制点を取ることができている。決して下がって守備しているわけじゃなくて、コンパクトにしてすぐにボールを取り返して攻撃に移ることで単発が少なくなった。攻撃的に勝つという根っこはツネさんも目指している部分だし、プレー精度を高めてゴールを目指すという姿勢はレヴィーもツネさんも変わらないとは思いますけど」
これは、どうなんだろう。 ちょっとピントがずれているのではと、思ってしまう。
確かにクルピは不運な所もあった。 今野と藤春を欠いていた時期があったからね。
自分は、マテウスをシーズン前から連れて来れていれば、若いマテウスも日本のサッカーに慣れることが出来ただろうにと思っている。
しかし、シーズン前に体力作りをしなかったのを含め、シーズン前の準備が足りな過ぎたと思う。
それに、「勝てないからチーム全体に焦りもあって、何でもかんでもゴールに向かって攻撃が単発に終わっていた。」を修正するのが、監督の力量なんだから。
将来、遠藤がガンバの監督になって、素晴らしいチームを作ってくれるんじゃないかと期待しているだけに、こんなことを考えているようでは、不安になってくるよ。
長谷川監督の固いサッカーから攻撃的サッカーを再建させようと、クルピ監督に託したが見事に失敗した。
しかし、宮本監督の見事な采配で、チームを復活させることが出来た。
宮本新監督誕生が、怪我の功名とはいえ、明るい希望だな。 しかも凄く明るい。
2018年のガンバの最大の成果は、宮本新監督誕生、これにつきるね。