日本は、どの国から儲けているのか?

 日本は、どの国儲けているのか?と言う疑問が湧いてきた。
経常収支で一番儲けているから、そこを調べなければならないんだけど、まず貿易収支を見よう。


貿易収支の推移(地理圏別)

 アジア(中国以外)が一番、次に北米だ。
その他の地域については、全て赤字なのだ。
これが意外だった。

 次に内訳を見よう。

貿易収支の推移(対USA)

北米と言っても、米国に対して、儲けている。
そして、7兆円の黒字なので、世界に対して合計3兆円の黒字なので、米国に儲けさせてもらっていると言って、過言でない。
輸出入額は、経済ショック以外の時期は、安定しているので、日本にとって成長市場ではない。

他の国も見てみよう。

貿易収支の推移(対中国+香港)

中国に対しては赤字なんだと思っていたら、なぜか香港を別統計にしているのに気付いた。
そこで、中国と香港を合計して見た。
そうすると、ほとんどプラマイゼロになった。 貿易均衡しているんだな。
こっちの方が納得いく。
日本は中国に部品を輸出しているはずだからね。
そして、貿易額が凄い。 20兆円に達している。
物凄い勢いで増えているから、日本にとって成長市場。 貿易均衡してるのもいいんじゃないかな。
問題になりにくいから。

アジアの他の国も見てみると、
韓国:+2.8兆円、台湾:+1.7兆円、シンガポール:+1.6兆円、(香港:+3.8兆円)
だった。
この3か国が、黒字に寄与している。


貿易収支の推移(対EU)

EUに対しては、昔は儲けていたけど、リーマンショック以降にマイナスになった。 今は、均衡状態。
貿易額は、徐々に増えて行っている。


貿易収支の推移(対ASEAN)

ASEANに対しては、大幅黒字と言うイメージがあったんだけど、実は均衡状態にある。
これが、意外だった。
貿易額は、どんどん増えて行っていて、日本にとって大きな成長市場だ。

資源輸入国に対して、赤字だけど、その分を米国に稼がせて貰っているという状況。 米国様様。
後は、アジアの韓国、台湾、シンガポール。
アジアの3国については、製品と言うよりは、製品の材料の輸出で儲けているのではないかな。

これらの国以外については、現地に工場を建てていて、貿易収支については、均衡状態にあることが多いということかな。
貿易問題が起こりにくいいい状態にあるのかもしれない。

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