今まで、何が、誰が、株価を決める主要因となっているんだろう、とあれこれ調べて、書いてきた。
何となく全体像がつかめてきた、と思う。
それは、日々の株式売買額と先物の買い残で決まっているよう。
日々の株式売買のデータは、こちら、買い残のデータは、こちらで手に入る。
2005年度からの株式売買累計額と買い残の合計額(単位:億円)の推移と日経平均株価の推移。
株式売買額とは、1年間での買いはプラス、売りはマイナスで計算して、年末に総和した額。
その額を2005年度から累計した。
累積すればするほど、株価は上がるので、単年の額ではなく累計とした。
本当は大昔から累積したかったけど、データが2005年度からしかなかったので。
買い残は、各年末での額。 累積ではない。
このグラフからわかるように、両者の和の上下動と日経平均の動きがよく一致している。
これで、両者の額をチェックしておけば良い、と言える。
ただ、2014年だけは、両者の和が減っているのに、日経平均は上がっている。
これが解せない。
いつかこの謎を解きたいと思っている。
2008年から2012年までは、完全に停滞していたんだなあ。
リーマンショック後からだ。
次は両者の額の大きさが気になるところ。
2005年度からの株式売買累計額と買い残の推移(単位:億円)
買い残額の方が、2005年度からの株式売買累計額より大きい。
2倍くらいある場合が多い。
これは、買い残により注意を払うべきということ。
株式売買累計額の増加は、株式市場本来の成長であるけど、買い残は単なる投機。
そしてそちらの方がずっと大きいというのは、不健全だなあ。
次に、買い残とか株式売買累計額がどれくらい変動したら、株価がどれくらい変動するか気になってくる。
横軸が2005年度からの株式売買累計額と買い残の合計額(単位:億円)で、縦軸が日経平均株価
大体、両者が比例の関係にある。
直線の傾きが0.25なので、合計額が100億円増えたら、日経平均は25円上昇すると、言える。
次回は、2015年からの細かい動きについて、分析しみたいと思う。