アマゾンの密林は、地球の酸素の20%を生産している訳ではないようだ。

 アマゾンで猛威を振るう森林火災のニュースが世界中を駆け巡っている。
G7でその火災対策にお金を出す話が決まったが、ブラジル大統領が、フランスのマクロンがブラジルを馬鹿にしたから、謝罪しないと受け取らないとコメントして揉めている。

 その絡みで面白い事実を知った。
アマゾンの熱帯雨林が地球の酸素の20%を生み出しているというのは、間違いだということ。

 大気中に含まれる二酸化炭素は0.5%未満なのに対し、酸素は21%。たとえ吸収した二酸化炭素分子と同じ数の酸素分子を木が排出するとしても、大気中の酸素の5分の1もの量をアマゾンが作り出すことは不可能ということ。
確かにそうだね。

 熱帯林が陸上での光合成の約34%を担っている。 アマゾンはその約半分の面積なので、陸上で生産される酸素のうち、約16%を作り出している。
海洋の植物プランクトンも酸素を生産するので、それを考慮に入れると、その数値は9%にまで下がる。

 さて、実は、木は酸素の生産者であるだけでなく、消費者でもある。 
夜間には、木は生産する酸素の半分強を呼吸で消費しているという。
さらに、残り半分は、アマゾンに生息する無数の微生物によって、死んだ有機物を分解するときに、使い果たされる。

「アマゾンに限らず、あらゆる生物群系の(酸素濃度への)影響は、差し引きすればほぼゼロになる」
酸素の生産と消費が釣り合っているおかげで、現代の生態系では、大気中の酸素濃度はほとんど変化しない。

 なるほど。 納得できる話だな。

 じゃあ、なぜ今酸素が空気中に20%もあるかというと、
海洋の植物プランクトンが数十億年にわたり着実に蓄積してきた遺産だということ。
酸素を蓄積できたのは、プランクトンが分解される前に海底に閉じ込められたから。 その場合は、分解に必要とされる酸素が余ることになる。

 これも合点がいく話だね。

 一番マズイのは、海底を掻きまわして、プランクトンの死骸を海中に引き出してしまうことだね。
海底資源の開発には気を付けないと。

 まあ、それでも、緑が無くなるのは、致命的という思いは消えないけど。

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