迫りくる逆イールド、凌げるのか?

 長短金利差が逆転する現象「逆イールド」が、米国で起きかけていて、経済危機が懸念されている。
今までにも何回か書いているが、最新の状況を。


米国の長短金利差の推移(10年債券と2年債券)。

昨年末まで下がり続けて、ゼロに迫っていたが、今は耐え続けている。
FRBの金利上昇中断が効いているのだろうか。
この状態を保てるのか?興味のあるところ。


過去長期の米国の長短金利差の推移(10年債券と2年債券)。

過去の大型不況と「逆イールド」は、必ず連動している。
一つ気付いたのは、日本のバブル崩壊は、日本でだけ起こった現象と見ていたが、米国でも不況だったのだ。
日本のバブル崩壊も、米国の不況が引き金になった可能性がある。
そういう意味では、今回は、中国のバブル崩壊を引き起こすかも知れないなあ。

さて、「逆イールド」手前で均衡を保つのは、景気的には一番いいのかもしれない。
低金利で資金が借りれて、しかもインフレ一歩手前で抑制出来ている。
しかし、危うい綱渡りの可能性もある。
ITバブル崩壊がいい例かもしれない。
長短金利差は、1998年一時的にマイナスになったが、その後2年ほど耐えたが、結局はITバブル崩壊が起こった。
やっぱり、均衡を保つことは無理なんだな。 そんな虫のいい状態を長く保つことは出来ないのだ。
ということは、今の好景気はもって後3年ぐらいという所かな。
東京五輪後ということも考え合わせると、日本ももろに影響を受けそうだな。
トランプ氏は、2017年1月20日、第45代アメリカ合衆国大統領に就任。
任期は、2021年1月まで。 続投なら2025年1月まで。
任期中に不況になりそうだな。
さて、今度の不況はどう名付けられるのか?

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