藤井聡太七段、深浦九段に勝ち、王座戦でベスト4進出。これは、史上最年少タイトル獲得があるぞ。

 藤井聡太七段(15)は、第66期王座戦挑戦者決定トーナメント準々決勝でA級棋士の深浦九段に勝ち、ベスト4進出を決めた。
深浦九段とは、昨年の第3期叡王戦で深浦九段の糞粘りに大逆転負けして、がっくりしている姿を晒していたのが、中学生らしくて面白かった、その因縁の相手。 どうやって借りを返すのか、楽しみに見ていた。

 じりじりした互角の戦いが続いたが、深浦九段が少し無理気味に攻めに出た所をカウンターを食らわして、優勢に。

この場面は、先手深浦九段が、▲8四角と角を打ったところ。
普通、△6一飛車と逃げる所だが、AIのぽんぽこは、△8二歩を示していた。
相手の攻めを催促して、駒を取り、自分の攻めに使おうという手。
しかし、自玉がピンチにもなるので、怖くてこんな手は指せない。 しかし、藤井聡太七段は、この手を指した。
驚いたなあ。 AIと同じ手を指すんだから。
読み切っているから指せる手。 自分は読み抜けはしないという凄い自信があるから指せる手。
ほんと恐ろしい15歳だよ。

この後、読み通り進んで、

この場面は、5一飛車打ちで深浦九段の詰めろの状態で、藤井聡太七段の手番。
ぎりぎりの状態。 こうなるのを承知で指してきたということ。
ここから、25手詰めで藤井聡太七段は、詰ませてみせた。
凄い。 もう25手詰めで詰ませても驚かない。
そこに持っていくまでの過程に驚くようになっている。 次元が違うなあ。


挑戦者決定トーナメント表。

ベスト4が出そろった。
あと2回勝てば、中村太地王座に挑戦することになる。
もうちょいのとこまで来てしまった。

今年になって、8戦無敗。
かなり見ているけど、強い。 序盤、考えに考えながら指していて、あまり不利になることがない。
そのまま、終盤に入り込んで、詰将棋で鍛えた終盤力で圧倒する。
正直、負ける気がしないよ。

おまけに、ニコ生の解説で村山慈明七段が言っていたのだが、「藤井聡太七段は、5時間以上の将棋では、28勝1敗」と凄い成績を残しているらしい。 十分考える時間があれば、ほとんど負けないということ。
見ている感じでは、今既に棋界で一番強いと思う。
残り2回勝てば、挑戦できる所まで来たので、かなりの確率で挑戦できると思う。
王座戦は、持ち時間5時間の五番勝負。
今、藤井聡太七段は、1回なら負けることはあるかもしれないが、同じ相手に続けて複数回負けることを想像できないよ。
それくらい強い。 

タイトル獲得の年少記録は、1990年に屋敷伸之九段がわずか18歳6ヶ月で棋聖を獲得している。
このまま、藤井聡太七段がタイトルを取れば、今年の9~10月頃になり、16歳2~3ヶ月でのタイトル獲得となるので、史上最年少タイトル記録を大幅に更新することになる。

 自分は8割ぐらいの確率で史上最年少タイトルホルダーが誕生すると思うのだが。

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