羽生竜王、タイトル100期がかかる竜王戦初戦を羽生マジックと驚異の受けで制す。

 羽生竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負が始まった。
羽生竜王は、史上初のタイトル獲得100期がかかっている。
もし、この竜王戦を負けると無冠になり、そうなると、もう48歳の羽生竜王が新たにタイトルを獲得するのは、かなりしんどいような気がする。 それだけに、ここで達成したいところ。
一方、広瀬八段は、今年度20勝6敗で勝率.769と絶好調。 レーティングも全棋士1位となっていて、豊島2冠と棋界1位を争う実力をつけている。
羽生ファンの良報は、羽生さんが講演を断るようにしたそうだ、ということ。
今までは、講演への移動中に将棋の研究が出来たけど、疲れで眠るようになってしまい、研究の時間が取れなくなったので、断ることにしたと。 数年先きまで埋まっていた講演がやっと終わったと奥さんがtwitterで語っていた。
これは、羽生さん復活の期待がかかる話。

 羽生ファンとしては、やきもきしながら応援している。
永世7冠を達成して、残るはタイトル獲得100期と大山康晴十五世名人の歴代1位の通算1433勝超え。切りのいい1500勝まで行って欲しい。 それらが達成されれば、ファンとしてはもう思い残すことはない。
いずれ藤井聡太七段に更新されるかもしれないけど。

 さて、その注目の第一局がいきなり凄かった。
1日目は、五分。 2日目になって、羽生竜王が苦しくなった。
ソフトは互角だったようだけど、人間解説では、羽生竜王が苦しいと。
そして、この場面、

後手広瀬が△3一飛と打った所。 ここは▲3一同龍の一手、しかしここで先手羽生が▲2四桂とタダ捨ての桂馬を打った。
解説陣も見えていない一手。 羽生マジックが出たかと大盛り上がり。
ここで、羽生さん逆転かと思いきや、広瀬八段も落ち着いて指して、まだ広瀬リードみたい。
そして、広瀬八段の攻め、羽生竜王の必死の粘りが続いた場面、

なんだか訳が分からなくなってきたなと思っていて、abemaからニコ生を見たら、何と評価値が先手+960となっていて、驚いた。
え?羽生さんがかなり有利になっているの?と。 
この後、広瀬八段の消極的な手が続いて、秒読みになった羽生竜王に逆に積極的な手が続いて、羽生竜王が押し切った。
凄い将棋だった。

 久しぶりに、羽生マジックが見れたこと。
しかし、それでも逆転ならずでも粘り強く戦えたこと。
驚異の粘りで、受けの手を連発したこと。 まるで、森内九段や木村八段みたいな。
羽生さん復活、しかも新たな受けの羽生誕生を思わせる勝ち方だった。
休養十分で羽生さん復活を思わせたなあ。 俄然、面白くなってきた。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
「関連コンテンツとスポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする