「円山応挙から近代京都画壇へ」  *京都国立近代美術館

京都国立近代美術館で、「円山応挙から近代京都画壇へ」を見てきた。

18世紀の京都において、円山応挙は、写生画というジャンルを切り開いた。精緻に描かれた応挙の写生画は、爆発的な人気を博し、円山派という一流派を形成した。 そして、呉春は、与謝蕪村と応挙に学び四条派を形成した。 応挙、呉春から近代へいたる系譜を追うことで、円山・四条派の全貌に迫るとともに、京都画壇の様相の一端を明らかにする展覧会。

円山応挙の兵庫・大乗寺の襖絵が並んでいた。
そして、部屋の外から撮ったその襖絵の写真も展示されていた。
夕暮れに金箔の襖絵が浮かぶ様は、凄まじい美しさがあった。
こういうのは、現場に行かないとわからない。

しかし、円山応挙は巧いけど、蕭白はある時戯れに「画が欲しいなら自分に頼み、絵図が欲しいなら円山主水(応挙)が良いだろう」と語ったという、そういうことだと思っている。 蕭白の絵は生理的に受け付けないけど。

★雨霽 竹内栖鳳
雨が降った後の日が射してくる風景を描いている。
柳の枝に、ゴイサギの群れが雨宿りしている。
日が射してきて、口々に鳴き始めたゴイサギのざわめき、風に柳の葉がさらさらとなびいている、そういうさわやかな音が聞こえてくるような素晴らしい絵だ。
柳の葉とか、薄い墨色で描かれているのがいいんだな。

★呉春「山中採薬図」

やせ尾根に赤松の大木が生える中から、仙人が、従者の少年を引き連れて、ぬっと現れる。
南画の良さが出てる作品。 この色合いが好きなんだな。

★「雪景山水図」 山口素絢
いいね。

★「嵐山春暁図」 円山応挙
美しい絵。

4階で常設展示があった。

★池田遙邨「朧夜」

とても懐かしさを感じさせる風景。
山頭火の歌を絵にしたシリーズとか、いいよね。

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