「大安寺のすべて」 ~渋め~ *奈良国立博物館

 奈良国立博物館で、「大安寺のすべて 天平のみほとけと祈り」を見てきた。

わが国最初の天皇発願ほつがんの寺を原点とし、平城京に壮大な寺地と伽藍がらんを構えた大安寺。奈良時代、一時期を除き筆頭ひっとう寺院としての格を有してた。本展では、まさに時代をリードする大寺院であった大安寺の歴史を、寺宝、関連作品、発掘調査成果など様々な角度から紹介する展覧会。

1250年の時を経て今も大安寺に伝わる9体の仏像は、奈良時代を代表する木彫もくちょう群の1つらしいけど、「伝楊柳観音立像」は、堅い表情の仏像でイマイチ。
ただ、作成時期はいろいろみたいで、「伝不空羂索観音立像」とか「伝聖観音立像」は人の表情になっている。いいという訳でもないが。

四天王立像は、いかにもお手本をまねましたという感じで、動きがない。
「多聞天」だけいいけど。 鎌倉時代の四天王立像の方が明らかに動きがあって、迫力があるけどね。

大型多尊塼仏(二光寺廃寺出土)が、不思議な感じのレリーフだった。 金剛山麓の古びた寺院跡から出土した物らしい。
日本人離れした顔が並ぶ。 両サイドの従者なんか、西方の人みたいだ。 なんとなくシルクロードの香りがする。

あまりめぼしい作品はなかったかな。
筆頭寺院だった大安寺の歴史を学ぶという展覧会だったかな。

隣のなら仏像館で「特別公開 金峯山寺仁王門 金剛力士立像」をやっていた。

なかなかの迫力。
東大寺・南大門の金剛力士立像に比べると、さすがにね。

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