獅子と狛犬 ~MIHO MUSEUM~

 獅子と狛犬 ~神獣が来たはるかな道~ を見にMIHO MUSEUMに行った。
神社の前に鎮座する「獅子と狛犬」が好きで、神社に来ると必ず、じっと品定めして、それから写真を撮る。
MIHO MUSEUMは、信楽の山の中にある美術館。
ここに来るのは、5回目ぐらいだろうか。
最初に来たのは、「生誕百年記念 小林秀雄 美を求める心」だった。
小林秀雄が大好きだったので、わざわざ見に来た。
展覧会自体は、期待外れだったが、美術館自体は気に入った。

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駐車場からすぐで、建物と広場がある。
建物で、入場券を買って、広場から電気自動車に乗って、美術館に向かう。
空は、秋。
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山中のトンネルを抜け、
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峡谷に掛けられた橋を渡る(帰りに撮った写真)。
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これが、美術館の正面写真。
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正面ホール。 今日は、舞台と椅子が設置されていた。
窓の向こうは、山。 山登りで見る風景と同じだよ。
それぐらい、山の中ということ。
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廊下。
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展示室前のホール。 天井のデザインが秀逸。

 さて、「獅子と狛犬」展。
前半は、ヨーロッパのライオン像から始まり、中東のライオン像を経て、中国で獅子の守護神となる。
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「石楊囲屏」。 見事なレリーフ。
全体の絵柄が実にリズミカル。 見ていて心地よい。 前半のベスト。

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北斉時代の「鎮墓獣」。 右は、人顔の獅子。
諸星大二郎のマンガ「西遊妖猿伝」で見た唐の地下墳墓に出てきた人顔の獅子と同じだ。
左の獅子は、横から見た造形が素晴らしい。
体の丸みを帯びたラインと角ばったタテガミがマッチしている。

さて、いよいよ、日本の獅子・狛犬。
獅子・狛犬も阿形と吽形の対からなるとは、知らなかった。
東大寺南大門に代表される金剛力士像だけかと思っていた。
右の阿形は、口を開け吠えているようだ。
左の吽形は、口を閉ざし、また角が1本生えている。
獅子
平安時代の作。 直立に近く、狐のよう。
黒光りして迫力あり。
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これも平安時代以降の作。
古い時代の像の持つ魁夷さに溢れた、魅力ある作。
好きだなあ。 上の作品と合わせて、本展ベスト。
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長瀧白山神社の作。 どっしりとした重量感が凄い。
獅子234
最後の方には、近代の作も。
これは、円空の作。 これは、本当に獅子・狛犬かな?
人の顔に見えるが。

獅子・狛犬の全貌が見れる、というところまでは全然いかないが、まあ面白い展覧会であった。

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