レオナルド・ダ・ヴィンチと 「アンギアーリの戦い」展 ~京都文化博物館~

 京都文化博物館にレオナルド・ダ・ヴィンチと 「アンギアーリの戦い」展を見に行って来た。

 レオナルド・ダ・ヴィンチの未完の大壁画計画《アンギアーリの戦い》。
その失われたレオナルドの壁画の中心部分をなす激烈な「軍旗争奪」の戦闘場面を描いた、《タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)》がメイン作品。
本展ではさらにミケランジェロが構想した壁画の原寸大下絵を模写した、16世紀の板絵《カッシナの戦い》も出品される、とのこと。

 シニョリーア宮殿の同じ広間にレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロの戦闘画が並んで描かれるはずだったが、残念ながら未完に終わった。
それを、模写と当時の関連作品および後世の影響を受けた作品等で偲ぶ展覧会である。

★ピサの攻略
 川が流れ、テントがあり、城塞都市の周辺に、騎士達が立ち並ぶ様が描かれている。
モザイク画のような美しさがある。
本展で一番気に入った作品。

★マキャヴェリの肖像
 ちょっとずるかしこそうな顔。
ダ・ヴィンチと同時代とは知らなかった。
しかも外交交渉をしていた可能性まであったとは。

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★作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《タヴォラ・ドーリア》(《アンギアーリの戦い》の軍旗争奪場面)
何度見ても、戦士と馬がどうからまっているか、わからない。
ごちゃごちゃしすぎていて、とてもいい絵とは思えない。
この絵の立体模型が展示されていて、やっとどういう場面かが理解できた。
この絵が後世の戦争画に多大な影響を与えたということだが、イマイチぴんとこなかった。
この模写以外の部分と合わせて、全体として凄かったんだろうなあ。

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★作者不詳(ミケランジェロに基づく)《カッシナの戦い》
水浴びをしていた戦士達が敵の襲来の知らせに慌てふためく場面。
不気味さを感じてしまう。
どうなんだろう。
ただ裸体群像を描きたいだけに見える。

★「カンバの林」 レオナルド・ダ・ヴィンチ
「カンバの林」を描いた素描に魅かれた。
じつに繊細に描かれた木々。
画家の誠実さが感じられる一品。

 予想はしてたけど、ちょっと物足りなかった。

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